短編(スパ)

□ぶつかり合い
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私はこの前いじっぱりの石田が泣いているのを
初めて見た。


【ぶつかり合い】

もう、終わってだいぶ経っていたけど
忘れ物をしたから楽屋に戻ったら

石田が道重さんに叱られていた
モーニングでいう叱られるはお尻を叩かれる事

そんな私も叩かれたことがあり
私は新垣さんにだったけど


そんなこんなで入れない
思いっきり最中だから一旦待合室に切り上げることにした



30分後


なんとなくいって楽屋前まで来たら
音がしなくなっていたから

ドキドキしながら入っていった


道重さんも石田も帰ったのだろうか?
とりあえず、忘れ物をカバンに入れて

一応いないか探してみよう


15分後


…影で泣いている石田を発見した

意地っ張りで負けず嫌いで
そんな石田が泣いている

ここは帰るべきか
そっと行って話を聞くべきか…

どっちがいいのか判断がつかなかった
だけど、私は帰るって選択をしなかった



「お疲れ様」
「…っかれさまです…」

「無理に話さなくてもいいよ」
「すいません…」

「大丈夫?」
「見てたんですか?!」

「覗いてはないよ 苦笑」
「え?どうい…っうことでっ…すか?」

「音がしたから覗かなかった」
「音?…」

「うん、私も経験あるし。わかりきっているのに開けないよ 笑」
「ありがとうございます」

「うんん、だから大丈夫?」
「…痛いです」

「だよねぇ、うん、これ使いな?」
「あ、ありがとうございます。」

「いいの、いいの、もう仕事してないから敬語も必要ないよ」
「で、でも…」

「愚痴でもなんでも聞くよ」
「…今日、鈴木さんが帰ってから喧嘩したんですよ」

「え?誰と?」
「くどぅと」

「なるほど」
「それで、私は悪くないって言ったら道重さんは
喧嘩両成敗だと…」

「うんうん」
「意地張った私のほうが沢山叩かれちゃって…
あんなに叩くことないのに…」

「わたしもわかるそれ」
「?」

「おんなじことを新垣さんに言われて」
「そうなんですか」

「うん、私はえりぽんとだったけど
翌日真っ赤な目で謝りっこしたもん 笑」

「そうですね、明日謝ります」
「きっと工藤も謝ってくると思うよ」




そんな会話の最中
覗きながら耳を立てているリーダー

さゆ視点

実は私叱れるか不安だったの
叩かれたことはあれど叩く側になったのは今年から

れいなが気を使ってくれて
「れながやろうか?」って言ってくれたけど

ここはリーダーの私がやらねば
ってことで今日は断って次回何かあったら手伝って欲しいと

伝えたら 了解っちゃ! と、にししと笑いながら
後輩連れて帰っていった


あの、しょっちゅういたずら仕掛けては(または心配かけて)
安倍さんや吉澤さんや藤本さんに叩かれていた

れいなもしっかりしたおねぇさんになっているんだと
改めて実感した。

工藤と石田とさゆみしかいない
楽屋は静かだったけど

「どっちからがいい?」

「俺は悪くない」
「私も悪くないです」

「喧嘩は両成敗です」

「だ、だって!あんなの喧嘩じゃないですよ」
「…ってか、くどぅがわるいんじゃん」

「な、なに?!」
「なによ」


「こらっ!」


「「すいません」」

これは、石田は時間かかりそうだし
工藤から済ませたほうがいいかもしれない

「じゃ、工藤おいで」

そこで、わかったこと

工藤は暴れかたが凄まじい
ここで相当の体力を消耗した


終盤に差し掛かり
抱きしめて諭してる時に石田の顔が見えた

石田は青ざめていた
それをみて、すぐに石田も始めないと恐怖を与えすぎてもダメだと

実感した

工藤が部屋から出てからすぐに


実は、帰らないでいてくれている
れいなに電話をしてよろしくと伝えた。

「おまたせ、ごめんね」
「い、いえ…」

「じゃ、済ませちゃおうね」
「…はい」

膝の上に乗せて
少しお説教をして

スカートと下着を下げて
初めてなのはわかるけどしたは下げるのが鉄則なので

かわいそうだけどお尻をむき出しにした


「私は間違ったこと言ったと思っていません」
「うん、でも妥協も覚えようね?」

そこからしばらく叩き
耐えていた声が出始め泣き声に変わるまで


お説教付きでひっぱたき

「…、だって…っ私、筋通ってないこと…っぅ、くどぅにいいました?」
「うんん、石田は間違ってないけどね、でも言い方と妥協を覚えないと
もっと大変だし辛いのは石田だよ?」

「…すいませんでした」
「そういうときは、ごめんなさいでいいのよ♪」

「ご、ごめんなさいっ!」

「はいっ、おしまい!」

「いっ!、ふぇぇ」

強烈な平手を最後に落とし
さらに泣き出した石田を抱きしめた

冷やすものをもらってくるために
石田を部屋に残したんだけど居なくなってしまったから

探していたら鈴木と喋っていた

「思ったより仲良しでよかったの」

帰ろうかと思ったら
スズキに見つかって慌てて帰られたから

苦笑いしながら石田に近づいた


「急にいなくなるから心配したの」
「す、すいません」

どんどん顔が青くなっていく
石田の頭を撫ぜてみる

「み、道重さん?」
「もう、叩かないからそんな顔しないの 苦笑」

「は、はい」
「あ、ひやそうね」

そう言って嫌がる石田のお尻に湿布を貼って
一緒に帰った



翌日



「昨日はごめんっ!」
「私も言いすぎた、ごめんね」

6期のふたりが微笑ましそうに見て
笑い合っています


「あ、鈴木」
「はい?」

「昨日はありがとうね」
「え?」

「やっぱ、先輩っちゃね、頼もしいっちゃん♪」

れいなのひとことでわかったのだろう
顔を赤くしながら

照れ笑いをして

「あ、えっとこちらこそありがとうございます」

って言った

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