短編 ベリキュー(スパ)

□ベリキュー
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ある日ベリキューでの撮影が3日ほどあった日の
不思議な話。


【べりきゅー 】



桃子視点


もう、大分慣れてきたべりきゅーでの撮影。
元々は15人で一纏めだったんだから当たり前っていえば当たり前だけど。

三日間、缶詰に近い状態で撮影が進む。
今は初日の深夜1時をまわったところだったり。


ただ、なんだかあまりにもにぎやか
賑やか過ぎる。





気になっていくと、愛理とみやが小さくなっていた。
周りを見渡せば舞美とキャップが困っている。

みやはキャップに愛理は舞美に抱っこされた。
すっごく、可愛い←ほっこり中


ってか、みんな、こんなに大きかったっけ?



「あっ!」
「なに?ちぃうるさいんだけど」

「ほらっ!」
「ふぇ?」

急に、抱き上げられて目線が高くなった。
え?…高くなった…?

「かわいぃ!」
「ちょっ!くるしぃ!」

「あ、ごめんね」

そういって、放してくれた。
そして、またちなみに抱っこされた。



え?ももまで小さくなった感じ?



「どうする?」
「とりあえず、マネージャーさんに言おう」

そういって、みやと愛理を抱っこしていた
舞美とキャップが抱っこしたまま、ちなみを呼んだ。


「あ、ちなみも桃つれて来て!」
「あ、はーい」

いこっかって満面の笑みで連れて行ってくれた。





結果、原因が分からないし
戻るまで愛理は舞美にみやはキャップにももはちなみが

面倒を見てくれることになった。


戻って、メンバーにやたら抱っこされる
スリスリされる。

正直「ももぉ〜ごはんでちゅよ」っていう
まぁの子ども扱いは恥ずかし過ぎて顔から火が出るかと思った。




みやと愛理は見た目、子供になった分
いつもと同じ行動していても子供過ぎて

少し、混ざりたくなって一緒に騒いだのは
子供化してたからだと言い訳を…聞いてもらえるはずもなく


騒ぎすぎて、いたずらしまくって
叱られる側から見たキャップがとんでもなく怖いとか

いらないことを知った。



みやと愛理がよこで震えていて…
つられて、顔が引きつる。

ちょうど、ちなみが撮影中で居ないため
ももは待機となっていたけど

目の前で繰り広げられる、お仕置きは
恐怖を煽られる…


「まいみちゃ…やぁっ…いたいぃ」

「きゃぷてぇ!、やだっ!」



どんどん、赤くなっていく2人のお尻
痛そうな音…拷問にも程がある。

でも、普段見慣れてる二人なのに
なんだか、見た目が小さいと見え方が全然違うんだと


かわいそうだけど、かわいいなぁと見ていたら
いつのまにか、終わって、キャップがこっちを見て

放った一言にどん底に落とされることになった。



「もも?…待たせるのも可哀相だし、おいで」
「…え?」

「ちなみ、まだこれないだろうから」
「きゃぷてんが叩くの?」

「そう、舞美がいい?」
「…」


舞美のほうを見るといいよ、おいでって言ってくれたけど…
ももは知ってる、舞美の平手は痛い。


「…キャプテンがいい」
「もも〜私じゃいやなのかぁ〜」

「…だって、舞美痛いんだもん」
「みやと、おんなじこと言って傷つくなぁ」

「ごめんね」
「うんん、いいよ」

そういって、頭を撫でられた。

「そろそろ、やるよ。あ、舞美みやも抱っこしてもらえる?」
「うん、みやおいで」



キャップの膝の上にいたまだ泣いてるみやを
軽々と抱き上げる。

愛理とみやを普通に抱っこしてあやしてる。


みてたら、抱き上げられて少し吃驚したら
キャップが軽く笑って

「もも、叱るの久しぶりだね」
「うん…」

「少し反省しようね」
「はぃ」

声が小さくなるももに笑いかけて
背中をぽんぽんと2,3回叩いて始まった。


「いたっ、いたい!」

「ごめ、ごめんなさい!」

「ふぇぇ…もう、やだぁ」


不覚にも泣かされてしばらく、ぐずぐずとキャップにしがみついて
泣く羽目になった。


「私、ももが叩かれて泣いてるの久々に見た」
「私もだよ、たまには甘えてくれればいいのになぁ」


聞きたくない恥ずかしい話が聞こえてくる。
キャップの声が優しくて舞美の声もいつもより年上感が漂っていて

すっごく、くやしい。

背中をさすられ頭を撫でられて
子ども扱いが嫌で、でも、少し安心して

少しして、ちなみがやってきた。


「あ、ももごめんね」
「ぐすっ…」

「キャプテン、ありがとう」
「いいよ、それより甘えさせてあげてくれる?」


「もっちろん!」
「ちょっ!愛理もみやも寝てるからっ」

「ご、ごめん」
「ちなみ……だっこ…」

癪だったけどいつまでも会話が終わりそうにないので
黙らせてやった。

「か、かわいぃ!」
「あ、ち、ちなっ」

実はキャップの部屋に(ホテル)いた桃は
遅れてきたちなみにつれられて夜はちなみと一緒に寝た。


キャップがちなみに「うるさいって言ってるでしょ!」って怒って
舞美が慌ててたのをももは見ていた。



朝、起きれば体は元に戻ってたけど
しばらく、ちなみには抱っこでからかわれ続けた。

ちなみはいつかシバいてやろうとももは心に決めた。





「ちびもも可愛かったのになぁ」
「うん、また小さくならないかな」

って、しばらく言われて
二度とちび化は嫌だと思ったのはここだけの秘密。

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