短編 ベリキュー(スパ)

□きゅーと 5
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ガチャってドアを開ければ懐かしい光景。


「久しぶり」
「おぉ!えりかちゃんじゃん」

どうしたの?って犬みたいに飛んでくる千聖。
もう来年、成人するはずだけどなんだかうちがやめたときから

そんなに成長していない気がするのは気のせい?



「舞美ちゃんなら愛理と話してるから今居ないよ」
「皆にも会いたいから早めにきたんだよ」

そう言ったら顔を真っ赤にして近くに来て引っ付いてくれた
最年少、舞ちゃん。

この子もあんまり変わっていないかも。


「久しぶり、どうぞ」
「なっきぃ、ありがとう」

うちを確認してすぐに出て行ったなっきぃに
話したくなかったのかと少し凹んだけど


それは、どうやらお菓子をくれるためだったらしく
入って、お茶とお菓子をくれた。

この子はしっかりしたと思う。



しばらく、話し込んでいたらドアが開いた。
ドアを開けたのは愛理だった。


「あ、愛理…大丈夫?」
「う、うん」

「えりかちゃん、久しぶり」
「久しぶり、愛理大丈夫?」




目が赤い、これはお仕置きされた後みたいな雰囲気だけど…


…一体、誰に?


「やっぱ、泣かされたか」
「舞美ちゃん今日はやりきったんだね」
「ほらっ、冷やそう愛理」


三人の会話でそれは確定された。
舞美、叱るようになったんだ。

愛理もお仕置きされることあるんだ
時の流れを感じざる得ない。



「愛理も、叩かれることあるんだね」
「そりゃ、あるよ」


上からした懐かしい声に急いで振り返る。


「早かったね、えり」
「うん、メンバーの顔も見たかったからね」

「そっか、話せた?」
「うん、それよりいくよ」



うちが気が付かないはずない。
舞美の変化くらい、いくらだって気が付く。

無理やり連れ出して空いてる部屋に押し込んだ。


「ちょっ、どうしたの?」
「舞美、なんか隠してるでしょ?」

「え?か、隠してなんか…」
「うちをだまそうなんて出来ると思った?」



卒業したとはいえ、分からないわけない。
それほど、もう、付き合いは長いのに。

気まずそうな顔をして顔を背けたから


これは、確定だ。


「久々に叩いてあげる」
「えっ…い、いらない」

「遠慮しなくていいよ、ほら、おいで」
「…」

「舞美、回数増えるよ?」
「うっ、もう…そんなの卒業したし」

「なっきぃに、たまにされてるんだから、卒業出来てないでしょ」
「な、なんで、そんなことを知って…」

「もう、しょうがないな」
「ちょっ!えり、やだっ」


こないどころか後ずさる舞美の腕をつかんで
膝の上に乗せる。

まぁ、なっきぃに叱られるとはいえど(涙目になる程度だよ by なっきぃ)
うちは酷いと靴べら持ち出すから舞美にとっては

久しぶりのお仕置きと言っていい。





スカートを捲り上げて下着を脱がす。
ガッツリ抵抗されるけど、久しぶりだろうが体は覚えていた。


ピシャン!!

「いったぁ!」
「大人しくしなさい」

「だって!」
「…うちが卒業するときにした約束覚えてる?」

「ち、ちゃんと守ってるよっ!」
「うん、でもひとつだけ守れてないよね、一番大事なのが」


痛いって逃げようとする舞美のお尻はすぐに色づいた。


ピシャン!

「いたっ、いたいっ!」
「どうなの?舞美、守れてると思う?」

「え、えりっ…やめ」
「どうなの?言わないとやめないよ?」

「うっ、だって…」
「言い訳は聞きません」


言い訳ばっかりする舞美のお尻にきつい平手を落とす。


バチィン!

「っ!…ふぇっ」
「もっと、いる?」


泣き始めたけど手は止めない。
ここで、やめたら意味が無いから。


「やだっ、もういらないぃ…うっ、ぐっ」
「もう一回、聞くよ?約束守れてる?」

「…守れて…なぃ」
「うん、どうすればいい?」

「いっ…自分を、大事にする…」
「はい、よく出来ました。じゃぁ、後5回ね」


もちろん、手加減なしのと心で付け加える。


「うぅ…はぃ」

比例して小さくなる声


「ふぇっ!いたっ」

「ご、ごめんなさぃ!」

「いたぃ…」

「やだぁ!」

「ふぇぇん!」

泣きじゃくる舞美を抱き上げる。
膝の上に向かい合わせに座らせ、


ほっぺに手を当てて目を見ると照れて
俯くけど目を見させる。




「舞美、懐かしかった?」
「…うん」

「突っ走るのはいいけど周りが止められないほど走らないで」

うなずいて謝りながらしがみついてくる。
背中に手を回してぽんぽんする。


「そろそろ、戻ろっか」
「うん、そうだね」



ドアを開けると皆が吃驚してる顔をする。




「やじ、お尻叩かれたの?」
「う、うん」


真っ赤な顔をして返事をする舞美をなっきぃは
即座に愛理の横まで連れて行って、横たわらせる。


恥ずかしいのか少し抵抗する舞美を抑えて


「えりかちゃん、冷やさなくても大丈夫な状態?」
「…冷やさないと駄目な状態」


かわいそうだけど、うそはつけなかった。(舞美には真っ赤な顔しながら睨まれたけど)


「ほらっ、やじお尻出して」
「うっ、で、でも」


そんな、やり取りの後、仕事そのままで出来るの?って問いに
しぶしぶ、抑えていた手を離した。



ささっとお尻を出してタオルに包んだ保冷剤を乗せられて
少し、しかめっ面。


「もうっ、真っ赤じゃん、冷やさないと辛いでしょ」
「だ、だって、恥ずかしいし…」


空いてるソファに座ってみてたら
2人で仲良く寝息を立ててる、なんだか新鮮だけど

懐かしい時間をすごせた。




おまけ



リ ・一・リ(えりかちゃん、容赦ないね

ノソ*^ o゚)(うん…でも、やじ、すっきりしたみたいだし

リl|*´∀`l| (そうなら、いいんだけどね…厳しくしちゃったから。


ノソ*^ o゚)(やじ、暴走気味だったからちょうどよかった。

リl|*´∀`l|(なら、よかった。



从 −ゥ−从(zzzz

州´− v −)(zzzz




リ ・一・リ(それにしても、2人共お尻真っ赤w

ノソ*^ o゚)(こらこら、ニヤニヤしないの

(o・D・)(ふぅ、おこしゃまでしゅね

リl|*´∀`l|←微笑み中
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