短編 ベリキュー(スパ)

□buono 
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いつも、いつもbuono!ではももに叱られ
ベリーズではキャプテンに叱られ。

なんだか、納得いかない。
大体、ももはベリーズでは叱らないじゃんか(どころか慰め役)

って訳でももをはめる!


「って訳なんだけど」
「…叱られるよ?」

「ばれなきゃ平気だよ」
「…そうかなぁ」

前回ももにちくられて
舞美にお仕置きされた愛理も巻き添えにする。


「私、叩かれたくないんだけどな…」
「大丈夫!ばれなきゃ平気だって」

しばらく、うじうじ言う愛理をしっかり巻き込んで
今から、作戦を実行します!


「ももはまだ来ないよね?」
「別仕事があるからもう1時間くらいかかるよ」

「なら、出来るね」
「うん」

仕掛けを作りながら少し雑談。
ももの衣装に少し細工をした。

「ももの驚く顔が楽しみだな♪」
「う、うん…」



愛理視点


3日前にみやと一緒にしたいたずらが
舞美ちゃんにばれて、なっきぃが驚く顔をするくらい



叱られたんだけど、私はそれで懲りたはずだったんだけど
なぜか、またみやと悪戯をたくらんでいる。


いや、どちらかというと巻き込まれたに近いけど
一応、止めたの私は。


「おはよ〜」
「お、おはよ…」

「おはよ〜♪」

「ん?愛理元気ないね」
「そ、そんな事ないよ」

「そう?ならいいけど」
「う、うん」

うぅ…心配してくれる桃に罪悪感が…
みやが少しにらんでる…

「じゃー衣装に着替えてくるね」
「いってらっしゃ〜い」

「…」


「もう、愛理そんな顔してたらばれるから」
「だ、だって…」

「しょうがないなぁ」
「だって、悪いなって思ったんだもん」


「衣装になんかしたの2人共?」
「「えっ?」」

みやと話していたら後ろから声がして振り返ると
怖い笑みを浮かべていたももが仁王立ちしていた。

ももに、問い詰められてるみやが気まずそうな顔で
自白していく。

「なるほど、もぉ〜悪さばっかりして」
「「…」」

「じゃー2人に選択肢をあげよっかな」
「選択肢?」


「そう♪」


すごく、楽しそうに言うももに
無罪放免?って思ったけど口から出た言葉は

実質、一択しか無かった。


「ももに、お尻打たれるのと、
キャプテン、リーダーに叩かれるのどっちがいい?」


「「どっちも(いや)やだ」」

見事にはもったけど気にならない。
この、痛いお尻を今叩かれるのは回避したい。

けど、舞美ちゃん痛いから怖い。

「2人共、ももでいいってことだね?」
「えぇ〜やだ」

「…」

「愛理は舞美に報告がいい?」


天秤にかける、絶対後日のほうがいい


「…うん」

「いい子だね〜愛理は♪」
「…ごめんね、もも」

「いいよ〜気にしてないから」

そういって、頭を撫でてくれる。


「で、みやはどっちがいいの?」
「…」

「今から、痛い思いする?」
「…やだ」

「じゃーキャプテンに報告するよ?」
「それも、やだ」


まぁ、今からライブだし
今は回避を選ぶのが得策だと思う。

それを知ってるから桃もしつこく聞いてるんだと思う。


「…」
「み〜や〜?」

「キャプテンがいい」
「ももじゃ、やなのね」

「だって、桃痛いんだもん」
「…人を怪力女みたいに言わないでよ」

でも、桃は力が強い。
舞美ちゃんが更に強いだけで十分に強い。

佐紀ちゃんは鋭いからなかなか解放してもらえない
それを考えるとそんなに変わらない気がするけど。


後日


「あ、おはよう愛理」
「お、おはよ…」


℃で活動がある日に舞美ちゃんに少し早く来るように
メールで言われていた。


「この前お尻痛くしたばっかりなのに…足りなかったの?」
「そ、そんなこと…ないもん」

小さい子を叱るみたいなメッってされると
少し反抗したくなる。


「愛理、おいで」
「…はぃ」

…反抗しても痛い目に合うだけなのを知っている私は
大人しく舞美ちゃんに叱られることを選んだ。


バシッ!
「いっ…」

バチンッ
「いたいっ!」

ビシッ!
「やぁ!」

しばらく、叩かれてお尻もジンジンして熱い
舞美ちゃんはそんなに怖い雰囲気を出さない。

…滅多には…たまに怖いけど

小さい子を叱るような顔をしながら
落ちてくる平手は厳しい。


それが、終わればすごく優しくて
そのぬくもりで泣きたい気分になることもよくある。


「うっ…いったぁ」
「うん、今日は少し厳しかったもんね」

「うん、ごめんね」
「ん?悪さしたらいつでも叩いてあげるから迷わず自分らしくだよ、愛理」


そういって、優しい顔をしていい子いい子してくれる。

泣きながらしがみつくとぎこちない手つきで背中をさすってくれた。
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