短編 ベリキュー(スパ)

□きゅーと 3
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ある日の仕事中


いつものように、舞美ちゃん以外の4人で
騒いで、ふざけていた。

だけど、なっきぃが呼ばれて行ってしまって
舞ちゃんが、ケータリングに行った。


とりあえず、まだふざけて遊んでいたけど
そろそろ、止めようってなった頃、千聖に押されて

カメラに向かって後ろから倒れこんでしまった。
大きな音がした直後、私は意識が少し無くなった。


目が覚めると、ソファに寝かされていて
皆が心配そうな顔をして覗き込んでいた。


「あ、愛理」
「…いったぁ」

「こぶが出来ちゃったみたいだから冷やしておこうね」
「うん」

そういわれて、やじが冷たいなにかを頭に当ててくれる。

「よかったぁ、もう吃驚するじゃん」
「ほんとだよ、帰ってきたら愛理が倒れてるんだもん」

「…ごめんね」

しばらく、心配してもらって頭を冷やしてもらった。


「あれ、千聖となっきぃは?」
「あ、叱られ中」

「え、ほんと?」
「なっきぃ、千聖をがーっとつれてった」


そういった、舞美ちゃんの顔を不安そうに見ると


「愛理はやじが担当しますよ〜?」
「…はぃ」

「愛理、なっきぃじゃないだけましだって」
「こ〜ら〜?まい〜?」

「だって、なっきぃ容赦ないんだもん」
「まぁ、そうだね」

「それは、もっと痛くしてもいいってこと?」
「「それは、違う!」」

はもった、声と同じタイミングで音がした。

コンコン がちゃ

「うわっ、吃驚した」
「…ぐすっ」

「あ、おかえり〜」
「なっきぃ〜ありがと〜」

そういって、なっきぃが近づいてきた。
ちっさーはまだ、若干泣いているし

それをみた、舞美ちゃんは早かった。

「千聖〜大丈夫?」
「…無理」

そういって、舞美ちゃんに抱きついて本気で泣き出した。
いつの間にか、私の隣にやってきたなっきぃに頭を撫でられた。

「頭、痛くない?」
「うん、もう大丈夫」

「よしっ、じゃー叩かれておいで、やじっ!」
「ん?お、よしっ、おいで」

そういって、手を引っ張られて楽屋を出た。
私、こう見えてお仕置きされたこと多いんです。

だから、って慣れるものではないけれど。

そんな事を考えていると
いつの間にか、開いてる部屋に入って

目の前に舞美ちゃんがいて向き合う形になっていた。

「やじ?」
「がーっとやってすぐに終わらせようね」

そこからは、またしても早かった。

パイプいすをささっと持ってきて
私を腹ばいにさせて

スカートをめくりあげて
下着を下ろすのに5分もかかっていないみたい?

恥ずかしさを感じる間もなく平手が落ちてきた。

バシッ!!

「いったぁ!」
「うん、愛理はなんで叱られてるか分かってるよね?」

バシッ!
「いっ、ふざけすぎましたごめんなさいっ!」
「あったりぃ〜分かってるようなら後、30回ね」

一昨日になっきぃに叩かれてまだ赤い状態で
リーダーはなんとも酷な回数を言ってくれてるけど

口にしたら、足りない?とか言われそうだから
ここは、お口チャック!

最後5回までなんとか耐えたけど

最後の5回でワンワン泣かされた上に
手足をばたつかせて許しを請う子供みたいな私が出来た。

終わって、泣き止んだ頃に愛理かわいかったよ
とか、さらっと爆弾を落とすから

天然リーダーは恐ろしい。

「え?なんで顔赤いの?」
「やじなんか知らない!」

「え?ちょっと、あいり〜」

そういって、楽屋まで戻る時は
大体、私が足早に歩き舞美ちゃんが後ろからついてくる。

「おかえり〜」
「リーダーお疲れ様」

楽屋に入るとなっきぃの膝枕で寝てる
千聖に気軽な感じの舞ちゃんと大人な感じの雰囲気を纏っている

なっきぃが目に入った。

舞美視点

愛理の後を追いかけて楽屋に戻ると
舞の一言が聞こえた

「愛理、顔赤いよ?」
「…うん、知ってる」

そういって、舞ちゃんと愛理は行ってしまった

「やじ、また天然発言したんでしょ?」
「え?してないと思うんだけど…」

「ほんと〜?」
「でも、愛理が急に赤くなったからしたのかも」

「まぁ、とりあえず手でも冷やしなよ」
そういって冷却剤をくれた。

「なっきぃ、ありがと」
「いえいえ」

手を冷やしながら明日のライブぎこちない動きをするであろう
2人を想像して笑えた。
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