℃海賊団   完結

□℃-ute海賊団 2
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大きな船、上に見えるのは海賊旗。
混沌とした時代の幕開けはあっけないものだった。



【℃-ute海賊団 2】



なっきぃと砂浜で少し話しているときに
隣のなっきぃが目を細めるのがわかった。


「どうかした?」
「…」

「なっきぃ?」
「リーダー…あれ…海賊」


なっきぃが信じられないのか
キーワードだけポロポロと出てくる。

今、海賊って言わなかった?


「リーダー、そこの岩登って!」
「あ、う、うん」


勢いで登ると、見えたのは大きな船と火災が起こっている街。
え?街が襲われてる?


あそこには、ちっさーとまいちゃんとそして、愛理の家がある
気がつけば、私は走っていた。



「リーダー!まって、舞美ちゃん!」
「いたっ…なっきぃ」



あの、なっきぃが追いついてきて
街に入る前に、止められる。

仕方ないけど…ビンタは酷いと思う。
不貞腐れた顔をしていたのか、なっきぃが軽く笑う。



「後先考えずに飛び込んじゃだめだよ」
「…はい」


「心配だけど…あの3人は大丈夫」
「…うん」


どこにそんな保障が?とも思ったけど仲間の言葉は信じてみよう。
そして、私が持っている木刀をじっと見つめて。



「まさかとは思うけど…木刀で殴りこむつもりだったの?」
「え?あっ…」

「危機感持ってよ…ちょっ、リーダー?!」
「うん、これでいい」



私は近くに転がっていた海賊と思わしき死体の刀を拾った。
家に帰るほどの時間はない。

「…くれぐれも、突っ走らないようにね」
「分かってる!なっきぃ援護頼むね!」


作戦会議?5分くらいの話し合いが終わり。
街へ入る。


入った瞬間、舞ちゃんの悲鳴が聞こえた。
愛理って叫び声が。



「え?舞?…ちょっ、リーダー!」

なっきぃを置き去りにして、声の元まで走る。
っても、着いてきてくれてるから置き去りじゃないけれど。



着いたのは、愛理の家の前。
目の前に広がるのは殺戮と呼べる代物だった。
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