℃海賊団   完結

□℃-ute海賊団 1
1ページ/4ページ

私の夢はお父さんの夢をつぐこと。
そして、大切なあの子を守れる力をつける事。


【℃-ute海賊団 1】



ここは地図にすら載らない
本当に小さい島。

船に乗って生活するの人憩い場所となっている。
この島はとても大事な無くしてはならない場所。


「舞美ちゃん」
「あ、愛理」

「千聖の所に居ないからここだと思った」
「ちっさーか、稽古いかないと」


愛理は幼馴染。
こうして、毎日顔を出してくれる

優しい子。


「ご飯、持ってきたから食べよ?」
「うん!おばさんのご飯、美味しいよね」

庭でお弁当を広げる。
昨日の晩から蔵に閉じこもっていたから

すごく、まぶしい。


「ちっさーはどこに居る?」
「えっと…裏山に行くって言ってたよ」

「そっか、食べたら稽古だっ」
「うん、がんばってね」


毎日が幸せで、このままでもいっかとか思う事もあるけれど。
違う、私は――海賊になるんだ。




どうやら、自分の世界に入りすぎたようで
愛理に揺らされる。

「え?」
「もぉ…大丈夫?」

「うん、大丈夫」

愛理の顔は見れない。
でも、いつかは言わないといけないんだ。


そう、いつかは。


「舞美ちゃん…何隠してるの?」
「…愛理」


顔を上げると険しい顔をした愛理と目があう。
これは、怒ってるんじゃない。

心配されてるんだ。


「…舞美ちゃん?」
「ふふっ、愛理」

これ以上無駄な不安を与えちゃだめだよね
笑ったら、引いている…酷くない?

「な、なに?」
「…明日からトレジャーハントするために航海へ出るよ」


愛理の顔はみるみる呆然とかそういう表情へ変化する。
いや、吃驚が行き過ぎたみたいな顔。


「なにそれ?え?」
「だから、愛理」

「え?」
「お医者さんになるの見届けられなくてごめんね」


私の一言で今度は怒ったような顔をする。


「帰ってこない気?」
「うん、帰ってこないんじゃなくて帰れないと思う」

「…船は?」
「皆で作ったやつを改良してて、昨日完成した」


そういうと、空になったお弁当箱を片付けて
勉強があるからと帰って行ってしまった。


もっと、責められるかと思った。
泣かれたり…されると。

寂しいけど私のせいだし。
泣き言、言ってらんない



私は他のメンバーに会いに家を出た。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ