モーニング荘  完結

□モーニング荘 3
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「絵里、起きてって…絵里!」
「むぅ〜…あやねぇ?」

「うん、おはよう」
「おはよぉ〜」



【モーニング荘 3】





美貴視点



れいなとさゆは起きたけど
絵里はいつまで経っても起きない

見かねたあやちゃんが呼びに行った


バタバタ音がしたから起きたんだろう
「おはよ〜!」
「絵里、朝からうるさい」

「絵里、おはようやざ〜」
「あ、おはよう愛ちゃん!」

「人の話を聞けっていってんだろ!」


それからしばらくして
美貴と愛ちゃんは学校へ


妹達3人は幼稚園へ向かった。



絵里視点



「よしねぇ!れなにもお歌教えて欲しいっちゃ!」
「おぉ、れいなは歌が好きなのか♪」

「よしっ、今日もさゆはかわいい♪」
(さゆはおもしろいなぁ)


ひとみの隣ではしゃぐれいなの隣を一緒に歩いてるけど
毎日違う会話が出てきて面白いと絵里は素直に思います 笑


「あ!かめぇ!」
「あ、がきさ〜ん!」

「おはよぉ〜」
「おはよ〜」

「ガキさん今日は一段と男の子みたいな格好だね」
「お姉ちゃんのお友達のお兄ちゃんのお下がりなんだって」

「なるほど」


「お〜い3人とも私たちはもう行くよ〜」
「「「あ、は〜い、いってらっしゃ〜い」」」

「いってくるね〜あ、里沙ちゃん、絵里のことよろしくね」
「あ、はいっ!」


そういってガキさんの頭を撫でたよしねぇ

そのあと、絵里達3人の頭も撫でて行ってしまった







昼ごはん後


「ねぇ…亀」
「ん〜どうしたの?」

「私どうしてもあれ欲しくて」
「あ、あれか〜でも園の外出ると怒られるよね」

「うん、でも帰りじゃあそこは通らないし…」

本当は止めるべきだったけど
ガキさんのあまりに思いつめた顔が離れなかった

「ガキさん、お花は他にも咲いてるよ、あっちは?」
「でも、あれお母さん好きなんだ」

その言葉が決定打だった
ガキさんのお父さんは帰ってこなくて

お母さんは入院してる
だから、あれは入院してるガキさんのお母さんにあげるのか

そう思った途端、絵里は園の柵を越えていた


「か、かめぇ!」
「あれ、取りに行こうっ!」

「ま、まってかめ〜」
「ガキさんは外でなくていいよ」

止まってそういったら
追いついたがきさんが真剣な顔して

「うんん、私が言った事だもん亀にばっかりやらせないもん」
「まってればいいのに〜」

「一緒に怒られれば怖くないもん」
「うへへ〜じゃいこっか♪」


仲良く花を取りに行った絵里達


近くに見えたその花は思ったより遠くに
そして、思ったより高いところにあった


「がきさん…あれどうやって取ろう…」
「わ、わたしが登る!」

「だ、だめだって!危ないもん」
「でも…」

「じゃ、絵里が登る」
「どっちにしても危ないじゃん」


しばらく考えて
結論が出た


「じゃーじゃんけんで負けたほうが登るでどう?」
「おぉ!いいねぇ絵里は乗った!」

「「じゃんけんぽん!」」

「あぁ、絵里勝っちゃった」
「じゃ、私が登るね」

そういって登り始めたがきさん

なんだか危なかしい
なんか、落ちそう…

……


「あ、あぶないっ!」
声を上げるだけでなにも出来なかった絵里
「うわっ」
そういって落ちたガキさん


正確には落ちかけただけど

「あ…おねぇちゃん」
「里沙!」

あ、怒られてる
ってか、ガキさんのお姉ちゃんが怒るとこ初めてみたけど

意外と怖いっぽい

そういえば前に「おねぇちゃんは怒るとすっごく怖い」
って青い顔して言ってたなぁ


「えり…めっちゃ探したんだけど…」
「え?よしねぇ…」

こわい!
今日のよしねぇすっごく怖い!

そして、気がつくとあやねぇやさゆとれーなも居る事に気がついた


「絵里〜心配したんだから!」
「わたしもすっごくこわかった!」
「れなもさがしたっちゃ!」


「今日はひーちゃんに叱られなさい」
「あやねぇ?」

「私は今日は慰め役よ 笑」


「あ、かお〜今日は帰るね」
「うん、私もこの子連れて帰るわ」

今にも泣きそうな顔したがきさんが抱っこされた
絵里もよしねぇにだっこっされた




家に帰ってきた


和室へ連行されて
その瞬間のさゆとれーなの不安そうな顔が離れなかった


「今日はなんでここにつれてこられたか分かるよね?」
「はい」

「じゃ、ここにおいで」
「…はい」

ひざの上までは素直に乗れたけど
半ズボンを下ろされてパンツも下ろされたら

流石に怖くなってばたばた足を動かした


「こらっ!おとなしくしなさい」

最初だけの恥ずかしさはすぐに痛みにかき消された

「うわぁぁぁ、もう、やっ!」
「いやじゃないだろ」

「いたいぃぃ、はんせいしましたぁ」
「まだ、許しません」

「うえっ…ふぇぇ」
「まったく、頼むからほどほどにはいい子にしてくれよ」

「ごめんなさぁいぃ」
「はいっ。もういいよ」


そういったらあやねぇが入ってきて
抱っこされた


「おつかれひーちゃん 苦笑」
「いやいや、意外と絵里はつわもの 笑」

「絵里つれてくね」
「うん、よろしく〜」

真っ赤になったお尻をさらしたままリビングのソファに下ろされた
恥ずかしいけど痛みのほうが辛いからそのままにしとく

アイスのんをのせられて
そのまま絵里は眠った




美貴視点



「ただいまぁ〜」
「うわぁぁぁ、もう、やっ!」

「え?」

え?この声絵里?
ってかこの音お尻叩かれてるんじゃ…

美貴はランドセルを置きに行って
すぐにリビングに行った


「あ、たんおかえり〜」
「ただいまぁ…ねぇなんで絵里怒られてるの?」

「あ、幼稚園の外に出たのよ、それで今日は懲らしめられてるの 苦笑」
「なるほど、絵里は無茶だなぁ」

「たまにやらかすのよね。まぁそのくらいじゃないと心配だけどね」
「ふぅ〜ん」

ふと、見渡すとぶるぶると震えたれいながさゆに抱きついて怖がっていた
今日は流石に自分の部屋に居ても聞こえるから


「そういえば愛ちゃんは?」
「靴なくしたから探してから帰るって」

「えぇ?!…たん一緒にさがしてあげなよ〜」
「いらないって愛ちゃんが言うんだもん」

そういった後すぐにあやちゃんは考え込んでしまった


「愛ちゃんが帰ったら聞くからいいわ」
「え?」

「うんん、こっちの話」

そしたら、絵里の謝る声とよしねぇのもういいよっていう終わりの合図が出た
そしたら、すごい速さで部屋に入っていったあやちゃん


抱っこされて出てきた絵里は見事に真っ赤なお尻をしていた


玄関から音がしてでも皆ばたばたしていて気がつかなかった
見に行ったら愛ちゃんの帰宅だった



「あいちゃんおかえり〜」
「あ、…ただいまぁ」

美貴を見た瞬間ひきつった笑いを浮かべたけど
返事をしてくれた

「靴みつかってよかったね」
「う、うん」


実はこの瞬間愛ちゃんは怪我をしていた事に気がつけずに見逃していた
愛ちゃんは立っているのが精一杯なくらいだったのに



続く
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