小説

□ドレスアップ
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「パーティードレスを選びたいんだが」
いかにも高級感漂う店んでおつるはカウンターに肘をつけ店員に話をかけた。
 

 注文して届いたドレスがあまりにも酷い品だった、どうすれば注文したはずのドレスと間違えるのだろうか。おつるには不思議でたまらない。
 

 「どんなものをご希望で」
黒いスーツをきっちりときた20代後半ぐらいの女性が上品に言い返してきた。
 
 目の前の客人は有名な海兵、しかしこんなところで何故ドレスを買おうとしているのかさっぱりだ、それにカウンターに肘をのせるのもどうかと思う。
 
 「そうだね、首からかかってる感じの赤いロングドレスかな、上等な物から持ってきてくれないか」
それを聞くと礼儀正しくお辞儀をし奥の部屋へおつるを案内した。
 
 
 奥は思った以上に広く表にある物よりもさらに上等な物のように見える、実際そうなのだろう。
 店員は赤いロングドレスを3枚取り出し、ガラスのテーブルに並べた。
 「こちらは、チャイナ服のように端が縫われておらず動きやすいものとなっております。胸元にあるバラの刺繍が特徴的です。

 
 そしてこちらは、マーメイドドレスのような飾り付でこのヒラヒラが可愛さをさらにアップさせます。

 そして最後のこちらの品は、背中のろしつどは高いですがシンプルで腰のラインがはっきりと出ます。」
店員の話が終わると一番最後に説明された赤いロングドレスを指差し選んだ。
店員は丁寧に高級店ならではのつるつるする紙袋に入れつるに渡した。


受け取るとつるは本部に向かった。
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