小説
□学パロ・転校生がやってきた
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「ガハハハ!喜べ!男子諸君!今日は転校生を紹介するぞ!」
この高校はかなりの有名だが人数も少ない。
2年の担任ガープは朝から元気いっぱいだった。
「おぉ!待ってましたぁ!」
サンジは立ち上がり目をハートにしていた。
制服はきっちりと着こなしていた。
この男は女性に弱く何でもいいなりになってしまうという情けない男だが頼りになる時もある。
「朝からうるせぇーぞクソコック」
征服をきくずし片耳にイヤリングを付けて、机の上に足を乗せている男は、ゾロだ。
彼は常に冷静でたまにツッコミも入れてくる。
特にサンジとは仲が悪く、喧嘩もしているが意気投合するときもある。
「誰がクソコックだ!三昧におろすぞてめぇー!」
一番前の席で隣同士のふたりはしょっちゅう喧嘩をしていた。
「あぁ!?やってみろ!」
そんな目の前の出来事にはなれたようでスルーしていた。
「入れ!」ガープの言葉で教室のドアが開いた。
ガランと音とがなりそっと入ったのは腰までのびた黒が強い茶色の髪に真紅の瞳そして白いシャツからうっすらと見える桜吹雪の刺青。
しかしここにいるほとんどの生徒は歩くたびに揺れる大きな胸に夢中だ。
この教室には女生徒は誰もいない、そんなところに女性が一人でもいれば、随分と変わるのだろと、嬉しさがこみ上げてくる。
教壇の隣にたつと口を開いた。
「サカズキじゃ、よろしゅう」
そう言うと礼儀正しくお辞儀をした。
気の強そうな口調で今まで友達が誰もいないように感じた。
「今日からあそこの席だ!」
元気すぎる教師に本当にこれが教師なのかと疑ってしまったサカズキはお礼と申し訳なさを含め、少し朝目にお辞儀をし席についた。
そこは一番前の窓側の席だった。
窓が開いており風が入るとサカズキの長い髪が揺れる。
そして朝の会の終わりのチャイムがなると、周りのクラスメイト達はサカズキを囲った。
「なぁー!学校終わったらカラオケ行かない?」
ダルメシアンはサカズキの目の前にある机に片手を置いた。
親睦を深めるためにと次々にあんを出してくるクラスメイトにサカズキはどうすればいいのか黙り込んだままキョトンとした表情をしていた。
「サカズキすわぁーーん!俺の家でスイーツなんてどうですぅーー!」
くるくる回りながら手を伸ばす男に少し身を引いた。
そのことについ周りも気づき退場させた。
ゾロは女にも興味がなく机に顔を伏爆睡していた。
「・・・・わ、わしゃぁ・・・」
戸惑ったように口を開くと肩に違和感を感じた。
周りのクラスメイト達は目を丸くし一歩足を下がらせていた。
「え!」
ふと見上げると背の高いアイマスクをつけた男が立っていた。
「クザンさん!いつからそこに!」
腰を抜かしたモモンガにオニグモが手を差し伸べていた。
体をこわばらせ力が抜ける体をクザンがサカズキの肩を支えた。
そのまま胸の中に抱き寄せ真っ赤に染めた顔を見つめた。
「いやぁー可愛こちゃんが転校してきたってガープさんが言っててねぇー」
周りの生徒達は厄介な先輩に余計なことを言った教師に苛立ちを感じていた。
しかしこの学校に女好きはどれぐらいいるのだろうか・・・
呆れ気味でため息をついたのはクザン以外の全員だった。