小説
□女になったなら!!
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今日はイベントで宴が行われている。
部屋は和室なため、全員あぐらをかいでいる。テーブルには豪華な料理が次々と運ばれてくる。
有力者達は騒ぎながら宴を楽しんでいる。そして和服美人がお酌をしてくれる。
そんな中サカズキは落ち着かない様子で、酒を飲んでいる。
昔から騒がしいのは嫌いだし、人ごみも好まない。だが、海軍の最高戦力である者が海軍のイベントに参加しないわけにはいかない。
スーツとは違う和服、サカズキはよく似合っている。酒を飲む姿や髪型からも渋さを醸し出している。上半身は脱いでおり、桜吹雪の刺青が見える。
周りの有力者達はその渋さに憧れを持っている、スーツの時よりも表情は落ち着いていて、優しそうにも見える。
「おつるちゃんーー!お酌してぇーー!」
前の方の席からはおつるにお酌を頼むガープの声が聞こえる。
センゴクも和服美人にお酌をしてもらい、気分がよさそうに見える。中には女性に酌をし酒をすすめる者もいる。
「体が熱い・・・」
サカズキは体がいつも以上に熱く、汗が止まらない。
酔ではこんなふうにはならない。
クザンとボルサリーノは心配そうに声をかけたが、聞こえる様子もなく、その場に倒れてしまった。
周りの有力者達もそれに気づき、滅多に倒れないサカズキを見た。
みるみるうちに体が変化し、髪が長くなっていく。
周りの有力者達は目を疑い”何かの冗談か!”と騒ぎ始めた。
「んっ・・・いきなり苦しゅうなった・・・心配かけたな・・・」
頭をおさえ、ゆっくりと上半身を起こすと、有力者達は慌てて顔をそらし元の席に戻った。
そんなに怒らなくてもいいではないかと思ったが、声がいつも以上に高く色が篭っている、そして、何かサラサラしたものが背中を撫でる。そして胸元が重い。
思わず、胸元を触ると、なにか柔らかいものがある。そして、指も細く白い。
「えっ・・・・な、何だ!!わしゃぁどうなっとるんじゃ!」
思わず立ち上がり、唖然としている。しかし周りはそれどころではないようだ。
上半身が裸なため、大きな胸は丸見えで綺麗なピンク色の乳首は丸見え。我慢できず鼻血を出すものまで出てきた。
そして、浴衣は自分が着ていたものだが、それは男の時の話、かなりサイズの違う浴衣なので、ズレ落ちとうとう全裸になってしまった。
綺麗に生えた陰毛が見える。
慌ててクザンが浴衣を拾い、着せてやった。とりあえず、ひと段落した有力者達は何があったか気になりつつも宴を楽しんでいる。
しかし、サカズキはかなりショックなのか独り落ち込みながら酒を飲んでいる。
そして、ガープはサカズキの隣に座っているクザンを無理矢理どかせ、隣に座ると、からかい始めた。
「おぉ!あの小僧がこんな美女になるとはなぁ!抱かせろ!サカズキ!」
酒も入っているからかいつも以上にテンションが高い、そして正座をするサカズキの膝に頭を置いた。上を向けば胸が浴衣越しでもわかるくらいにかなり大きい。
思わず強く掴み上げると、感じているのか声を殺そうと手で口をおさえている。
「んっ・・・が、ガープさん・・やめ」
調子にのったガープはサカズキを押し倒し、浴衣を崩し胸だけを出した状態にし、好き放題にいじりだした。
目の前で繰り広げられるガープの卑猥な行動にセンゴクはとうとうしびれを切らし、引きずりながら、元の席に戻した。
「大人しく酒も飲めんのか!」
説教をくらいながらも、欲しそうにサカズキの方を見つめた。
「もう、飲む気にならん・・・先に戻る」
これ以上、変なことをされたらサカズキも気分が良くない。誰よりも先に退場をしていったサカズキの後をクザンとボルサリーノが追いかけ、夜空を楽しみながら部屋に戻っていった。
「しっかし、サカズキがそんな美女になるとはねぇー!」
ガープと似たような事を言い出すクザンになんの返事もなく、へそを曲げながらスタスタと歩いているだけだ。
女になってから、表情がわかりやすくなっている。
あの男のサカズキとは全く予想がつかない。