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□1話 今日は何かが起こる
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「………何だ此処は」
頭が痛い、そして足に走る激痛が涙を
誘い顔を歪ませた
辺りは木に囲まれていて森にしか見えず、ますます俺の頭を混乱させる
「俺はさっきまでカノ達と……」
思い出した
俺達は任務こと映画を観に行こうと団員全員で街に繰り出した(任務じゃない)
そこで急に目の前が光って………
…だから何だ、何の手掛かりにもなっていないじゃないか!!
今は足が痛く動けないので能力を使い姿を消しているが……人が来たらアウト……どうする…?
ガサッ
「………え」
……………熊………
マズイマズイマズイマズイ!!動けないのに熊なんかに会ったら死んだのと同じじゃないか!!完全にこっちに向かって歩いてきてるし!!
「…………っ!!」
俺の肩に鳥が止まった、ありえないだろこのタイミングで
そして熊は俺を見つけ、少しずつにじりよってくる
「か………の…」
カノ、助けてカノ
届くハズない願いをする自分に呆れ固く目を瞑る、もう仕方ないんだ
それでも直、カノの助けを待つ俺は弱虫だ、自然と目から涙が溢れた
「……カ………修哉!!助けて!」
その瞬間熊が倒れた、そして其処には人影
「……カノ…?」
「 助けを呼んだのは君かい?素敵なお姉さん」
ヒーローと名乗るソイツは、カノのような爽やかさであっという間に熊を退治し、俺に微笑みかけた