リスパラ
□お前、趣味悪すぎ
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いつもの毎日。いつもの職場。いつもの従業員。平和で穏やかな１日が今日も始まる。はず、だった。
しかしそれはこのリストランテのオーナーでもあり、ジジの義弟にもなるロレンツォの何気無いある一言で一変するのである。
「ああ、そうだ。今日はジジの彼女がくるからよろしくね。」
テオは賄いにジジから出されたいつもの高いワインを吹き出し、その吹き出してワインはクラウディオの顔面へ。ルチアーノは今正に飲み込もうとしていたパスタを詰まらせて青ざめ、ヴィートは勢いよく席を立ったせいで椅子が倒れた。
私、フリオだって皆の反応に負けじとポカンと目を丸くする。食べようとフォークに突き刺していたバジルソースが絡んだサラダを落としてちょっとした惨事だ。
「楽しみだね、ジジ。」
いつものようにゆったりと微笑むオーナーといつもよりもそわそわしてます感を隠しきれていないジジ。
私達従業員一同が呆然とする中、今まで席を立って不在だったニコレッタがあわただしく戻ってきた事で我にかえる。
「す、すみませんっ！なんか、あの、ジジを呼んでる女の人がいるん、です、けど………」
最初は大きかった声も段々とか細くなる。それに