リスパラ

□貴様とよろしくするつもりは全くもってこれっぽっちも一切ない!
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私と彼の関係を言葉で言い表すとする。

彼はきっと、この言葉を即答するだろう。



「鬱陶しい奴」、と。






べ、別に泣いてなんかねぇし。これは心の汗だし。私だってルチアーノの事なんか何とも思ってねぇし逆に嫌いだし!


何て一人考えながら否定したって誰も突っ込んではくれない。わかってる、わかってるともさ。だ、だから泣いてねぇし!


そうだよ!悪いか!私はルチアーノに惚れてるよホの字だよ我ながらメロンメロンのぞっこんLOVEだよ!クソガキの分際であんなオヤジにとか私だって思ってるよ!惚れちまったんだから仕様がないだろ!


出会いはそう、数ヶ月前。友人が勧めるリストランテに行った事がきっかけだった。


もうこれだけで大体の察しはつくんじゃない?


私がルチアーノ見て一目惚れ。もう彼以外考えられない考えたくない彼がキラキラして見える目に痛い。



それからの私は凄かった。


バイトでお金稼いでご褒美に向かうは愛する彼のいるリストランテ。ああ、今日も素敵。(余談ながら私の友人はフリオにご執心らしい。フリオとか誰それ。リストランテにルチアーノ以外いた?)



そして今日も私はあのリストランテへ。


オーダーを聞きにきたルチアーノを見てうっとり。ああ、今日も気難しそうな顔が素敵。叱られたい。私がドMとは。まあなんとなく気づいてはいたが。



「今日も可愛いね、ルチアーノ。」



私が思ったままを口にすればあからさまに嫌そうに苦虫を噛み潰したような顔をするルチアーノ。可愛い。誰が何と言おうと可愛い。私のエンジェル!



「……毎度毎度、よく飽きませんな。」


「皮肉っぽーい。私これでもお客様なのに。」


「…………失礼いたしました。」


「あはは、ジョーダン。私はルチアーノに皮肉られたいからいいの。ご褒美よご褒美。」


うわ、なにその顔。「なにこいつ気持ちが悪い」みたいな顔しないでよ。嬉しいじゃないか。←



「とりあえず結婚を前提に仲良くしよう。ね?ルチアーノ。」


「断る…」


げっそりした顔にまたキュンとする。ああ、今の私、恋してる。恋してるよ!

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