ウラしっぽや〈R-18〉

□心身の錯覚◇荒木◇
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「何か今回も、俺だけ何もしないで美味しい思いしちゃって申し訳ないな」
荒木は白久に寄りかかってプルーチェを食べながらそんなことを言い出した。
「俺も、少しは料理作れるようにならないと、とは思ってんだけどさ
 日野は、けっこー色々作れるから」
悔しそうな荒木の言葉を受け
「荒木も、私のためにオムソーセージを作ってくださいました」
白久が嬉しそうに笑っていた。

「ま、俺のも料理とは遠い感じだけどな
 パスタ作れるようになったっつっても、茹でてレトルトソース絡めるだけだし
 そだ、パスタは簡単だから、今度パスタでも作ってやったら?
 俺、教えてあげるよ」
そ言って俺がウインクすると
「うん、お願い」
荒木は顔を輝かせて俺を見てくれた。
「で、俺からもお願いがあるんだけど」
俺は荒木を見つめて二ヤッと笑う。
荒木はあからさまに俺を警戒する表情を見せていた。


「ソウちゃんとかに作ってくれた名刺ってあるじゃん
 あれさー、うちのペットショップのトリマー達の分も作ってくれないかなー
 カズハ先輩入れて、4人分
 得意な犬種とかカットの仕方があるから、その写真を入れて欲しいんだ
 カズハ先輩はハスキーの写真入れてくれって言いそうだけど、ハスキーのトリミングに来る人なんかこの辺には居ないから、それは却下で」
俺の言葉は意外なものだったらしく、荒木はポカンとした顔で俺を見つめていた。
「あ、店からの正式な依頼じゃなく、俺の思いつきなんだ
 トリマーとかって、個性出してった方が良いと思うんだよね
 試しに作ってみて、評判良かったらちゃんと店から頼むかも
 だから、今回はデザイン料とか払えないけど」
頭をかく俺に
「いや、デザイン料なんていらないよ
 そもそも、俺みたいな素人のデザインでいいの?」
荒木は慌てたように頭を振って答えたてくれた。
「だって、ソウちゃんの名刺、格好良かったもん
 凄くソウちゃんらしさが出てた
 荒木、デザインセンスあるって
 まずは写真が手に入りやすいカズハ先輩で、試しに作ってみてくれるかな」
「うん、面白そう!やってみたい」
荒木は目を輝かせて『どんな風にしようかな』と考え込み始めた。
そんな健康的な可愛らしさを持つ荒木を見て『乱れさせてみたい』という不健康な欲望が俺の中でわき上がる。


俺はいつも持ち歩いているバッグの中からピルケースを取り出すと、それを持って荒木に近付いていった。
荒木は俺に対する警戒をすっかり解いて、まだ考え込んでいた。
「金は払えないからさ、代わりに良いもん試してやるよ」
俺はピルケースを見せ、荒木にウインクする。
「サプリ?カルシウム系だとありがたいな」
荒木は無邪気に首を傾げてみせた。
俺は座っている荒木を抱え込むと
「媚薬」
耳元に怪しく囁いてやった。
「え?」
荒木にはとっさに意味が飲み込めなかったようだ。
俺はピルケースから何粒か中身を取り出すと、口に含む。
そのまま荒木と唇を合わせ、強引に彼の口内にそれを押し込んでやった。

「ほら、ゆっくり舐めて、けっこー美味いだろ?
 あっという間に溶けるぜ
 依存性もないし、後遺症もない、ただ感度が上がって気持ちよくなるだけの薬なんだ
 効き目が切れればケロッと治るから、大丈夫」
俺の言葉に荒木はパニックを起こし慌ててそれを吐き出そうとするが、既に溶けきっていてそれはできなかった。
俺は荒木をそっと抱きしめ、頭を撫でる。
「怖くないよ、落ち着いて」
荒木が落ち着くまで、俺は優しいキスを繰り返してやった。

もがく荒木の力が徐々に抜けていく。
それに合わせ、俺はキスを濃厚な物に変えていった。
「ん…、ふっ…」
荒木の吐息が甘くなり、俺に身を任せ始める。
「俺のリクエスト覚えてて、制服で来てくれたんだ
 嬉しいな」
俺はクスクス笑いながら、荒木のシャツのボタンを外していく。
「違…、だって…、学校の帰りだったから…」
荒木は頬を赤らめて、俺から視線を外していた。
「薬、キマってきたね、乳首立ってるよ」
下着の上から可愛らしく立ち上がっている乳首をイジると、荒木の体が大きく跳ねた。
明らかに以前よりも感度が上がっている。
「白久、今日も可愛い荒木をたっぷり堪能させてあげるからね
 よく見てな」
俺が白久を呼び寄せると、彼は期待に満ちた輝く瞳で大真面目に頷くのであった。


俺は荒木をベッドの上に寝かせると、ベルトを外しズボンを脱がせた。
下着はそのままにして、ジラすように上から手を這わせていく。
「んっ…あっ…」
荒木は喘ぎながら、俺の手にモノを押しつけ腰を揺らめかせている。
「ガッツかないの」
俺はフフッと微笑んで、今度は下着の上から荒木のモノに舌を這わせた。
「ひいっ」
荒木の腰が跳ねる。
俺が歯で下着を噛んでそれをズラすと、荒木の可愛らしいモノが勢いよく立ち上がって飛び出してきた。
「薬の効果?ちょっとしか刺激してないのに、もうビンビンじゃん
 流石にこれ以上ジラすのは可哀想か
 1回抜いちゃいな」
俺が荒木のモノをくわえ舌先で先端を刺激しただけで、荒木は呆気なく口内に精を吐き出していた。
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