そんな君がスキ

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桐皇との練習試合の翌日

「…やっぱ無理しすぎたかなぁ…」


制服のワンピースと黒いハイソックス、上にパーカーを羽織り片手にスカーフ、左肩を少し動かしながらリビングに向かう

「おう。起きたか」

「歳おはよ…ねぇお願いあるんだけど…肩テーピングしてくれない?」

テーピング類を持ち歳に向かい合う

「…ったく無理しやがって。ほら、肩出せ」

「…ん」

パーカーと制服の上を脱ぎ左肩を出す

「…お前なぁ」

はぁと溜め息を吐く

「なに?」

後ろを振り替えると、苦笑いをして

「お前俺は兄弟だけど仮にも男だぞ?躊躇もなく脱ぐか普通…」

「は?歳ってば私をそんな風に見てたの〜?いやらしいですわぁ〜おにーさま」

にやにやしながら言うと頭を叩かれ前向け馬鹿と言われた

からかっただけだしぃー

歳にテーピングをしてもらいながら

「…痛むか?」

「大丈夫。これ保険だから」

「体育あるなら休めよ?」

「…考えとく」

「…おい」

「…うす」

「ほら、終わったぞ」

頭を撫でられパーカーを被せてくれた

「ありがと」

薄桜学園の制服は男子は浅葱色のブレザーに紺のネクタイにグレーのパンツ

女子の制服は白い襟に2本の黒いライン、スカーフは桃色。浅葱色のセーラー服っぽいワンピース

制服は可愛いと、思う
千鶴やさつき曰く結構人気らしい

「ほら。これ来ていけ。今日は少し寒いからな」

歳から渡されたのは指定の黒のセーター

「それと、昼休み保健室な。湿布とテーピング巻き直す。山南さんには行っておくから先に行ったら待たせてもらえ」

「はいよーって大丈夫だってこれで」

「駄目だ。せめて今日だけはやっとけ」

「…はいはい」




ご飯を食べお弁当を包み歳に渡す
歳は職員会議があるからと早めに行った
教務主任らしいから大変だよね




左肩をかばうように、いつもは左肩にかける鞄を右肩にかけ家を出た



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