WORKING 相馬 博臣

□WORKING!!
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―1時間後、休憩室―










『はあ、疲れたぁー』





髪を縛っていたゴムをとってお茶をがぶ飲みした後、机に突っ伏す憂





「やぁ、お疲れー」


『あ、博臣ー』





あんな仕事の後というのに爽やかな笑顔で休憩室に入ってきた





「だいぶ疲れてるみたいだねー大丈夫?」


『んー、大丈夫だよ〜。多分』


「多分って…」


『あはは…』


「あ、そういえばこの前の話なんだけどね、」


『ん?この前の話?』


「え、忘れたの?憂が自分で言った事なのに」


『あはは…』


「ほら、好きな人がいるかどうかってやつ」


『あぁ、思い出した笑』





そういえば言ったな…と心の中で思った。というか自分で言っといて忘れるって無責任すぎる…


ちなみにこのことを聞いたのは理由が無いわけじゃない


単刀直入に言うと、私は博臣の事が好き…のようだ


「ようだ」と曖昧なのは、恋愛に対して全く分からないからだ。産まれて初めて恋と言うのをしたと思う

取りあえず昔のように、いつも通り接してはいる


それで、博臣に好きな人がいるかどうかを聞いてみたいと思ってー…、ん?聞いて自分はどうするんだ?


告白?もし断られたら?うわぁ、全く考えないで聞いてた。どうしよう…うーん…



「憂…、さっきから読んでるんだけど〜おーい」


『はっ、ごめん!』


「何?考え事?聞いたはいいけどその次の反応をどうしようか、みたいな?」


『なんでいっつも分かっちゃうんだろーねー?』


「さぁねー」


『「………」』





なぜか会話が終わって沈黙になってしまった




『(ち、沈黙が痛い…なんか話してよ〜泣)』


「…好きな人、いるよ。あ、このこと秘密だよ〜」




「何か喋って」と思った直ぐに返事が返ってきてさすがのタイミングの良さに吃驚した




『え、あ、うん、分かった…って、いるの!!??!』


「そんなに吃驚しなくても…」


『うっそ、いるの!?誰誰?』


「んー教えなーい」


『ケチ、馬鹿』


「逆に憂はいるのー?」


『昔から知ってても聞くからなぁー、実は知ってるんじゃないの?』


「このことは本当に知らないよ。真面目に聞いてる」


『へぇ、』




博臣に気づかれてないみたいなので、なんとなくホットした



博臣の好きな人は誰何だろう…



やっぱり同じ大学の人なのかな…








‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 



「相馬、篠原と仲良いよな」


「んー、まぁ小さい時から一緒に居たからねー」


「…相馬お前、篠原の事好きなのか?」


「……どーなのかねー?」


「お前が恋愛感情持つとキモイな」


「え、酷い言われようだなぁ」


「応援してやるぞ」


「そりゃ嬉しいねー棒読みだったけど。佐藤君も轟さんとくっつくように…、頑張ってね!!」


「…………」


「佐藤君、怖いよ!?ってか危なっ!」






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