異端な世界でランデブー
□第7話 死期報告科へようこそ
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死神さん「よぉ、バンシーちゃんと仕事してるかー?」
ガチャッとドアを開けて、いつもの口調とはなんだか違う…
なんだか上司という感じの雰囲気だった。
バンシー「やっだー!!先輩来たんすかー!?来るなら連絡してくださいよー!!猛烈にチュッパチャップス苺ミルク味食べたかったのにー!!!」
死神さん「お前は俺をパシリに使う気か?」
猫耳フードのフワフワフリルが付いた服を着た女性がクワッと死神さんに詰め寄ってきた。
会うなり死神さんをパシリにしようとするこの女性…只者ではない…
ただ今は死神さんに眉間を人差し指で全力で押されて、痛い痛いと叫んでいる。
バンシー「パワハラだぁ…うぇぇえん」
死神さん「おい、涙出てないぞ」
バンシーと死神さんの漫才を秀と信は何も言えず眺めていた。
そんなどうしようもない時、奥から書類も持った金髪で後ろ髪を少し纏め、黒いネックオーマーをした女性が出てきた。
?????「バンシーさん、次の仕事場なんですが…って、あれ?おと…あ、先輩来てたんですか?」
死神さん「おう、相変わらず仕事熱心だなぁ」
いい子いい子と撫でる死神さん
凄く嬉しそうにえへへと、撫でられるがままの金髪の女性。
死神さん「あ、そうだ。コイツ新しくここに来た大桜秀、仲良くしてやれよ」
デュラハン「初めまして大桜さん!デュラハンと申します、これかよろしくお願いします」
秀「あ、ご丁寧にありがとうございます…こちらこそよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げるデュラハンはとても礼儀正しい。きっと親がちゃんとしてる人なんだろう。
バンシー「はいはーい!私はバンシーちゃんだお!!大桜秀くんって言うんだよね?じゃあ桜ちゃんって呼ぶね!!」
秀「お…お好きにどうぞ…」
バンシーのテンションに全く付いていけない秀であった。