イナGO話

□海の日記念
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「キャッホ〜!海だ〜〜!!」
「オレ、一番乗り!」
「ああ、二人とも待って下ださいよ」

「天馬くん達は元気良いね〜オレはその辺の砂浜で横になってるから…」
「じゃあ狩屋くん、砂に埋まります?」
「それ良いね♪」
「僕も手伝うよ☆」
「待って輝くん、何処から出したか分からない大きなスコップ持って何するの!?あと天馬くん達は悪ノリしないで!」
「狩屋(くん)覚悟!!」
「ギャー!」

俺たち雷門サッカー部は今、海に遊びに来ている
切っ掛けは天馬が一言、海に行きたいと言った事だったと思う
それから、あれよこれよ言う間に稲妻町から電車で二時間ほどの海岸ビーチに部員総出でやって来たと言うわけだ

海に着いてから皆思い思いに過ごしている

「プレストアタック!」

「ゼロヨンレシーブ!」
「なみのりトス♪」
「そして食らえ!ワインダーアタック!!」

「「ブリタニアブロック!!」」

向こうでビーチバレーを始めた二年生の五人を見ながら、三対二だが良いのか?と思う。本人達は気にしてる様子は微塵も無いが…

「神童食らえ!」
「冷た!やったな霧野、お返しだ!」

あそこの浜辺では神童先輩と霧野先輩が水の掛け合いをしている
端から見ると女子の掛け合いに見えなくも無いが、それを口に出すと霧野先輩のパンチが飛んで来るので黙っているに限る

「シン様素敵〜♪」
そう言って一秒も逃すまいと二人(正確には神童先輩)を連写してるのは、マネージャーの茜さんだ。その光景も何時もどうりで逆に馴染んでしまっている

「ようし錦!あたしと勝負しろ!彼処の岩場まで泳いで競争だ!」
「わかったぜよ水鳥!絶対に負けないぜよ!」

マネージャーの水鳥さんと錦先輩がそう言って海に飛び込む
浜辺で荷物番をしている三国さんが二人を見て、あまり遠くに行くなよ〜と言ってたが、二人には聞こえて無いだろう…

「スイカは何処だド?」
「天城さ〜んその位置から右に少し進んで下さ〜い」
「こうかド?」
「そうで〜す、そして少し前に進んで下さ〜い」
「こうかド?」
「そうで〜す、そこで棒を降り下ろして下さ〜い」
「わかったド!」
「待って下さい天城さん!そこにあるのはスイカじゃなくてオレのあたm「とう!」ギャアアアア!」

スイカ割りをしていた天城さんはスイカではなく、着いてすぐ天馬達に砂に埋められた狩屋の頭にクリーンヒットさせた
あまりの事に狩屋が抗議しているが、天城さんに悪気はない
悪気があるのは、向こうで爆笑している同級生達だ

「ちょっと天馬くん!信助くん!輝くん!笑ってないでいい加減オレを砂から出してくれ〜!」
「え〜自力で出られないの〜?」
「そんなに深く埋めてないよ?」
「チクショ〜〜だいたいさっきのだって天馬くん達が天城さんをスイカじゃなくて、オレの頭に誘導したの知ってるんだからな!!」
「え〜だってスイカ割りってそうゆうものでしょ?」
「なにその常識!?偏りすぎだろ!」
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