イナGO話

□狩屋マサキの憂鬱
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オレの名前は狩屋マサキ
雷門サッカー部一年
ポジションはDF
背番号は15

オレには人に無い特技がある

相手の心が読めるのだ

幼い頃に母親から家の家系には妖怪サトリの血が流れていてその影響で相手の心がわかるのだと言う

この特技は何かと便利だから活用させてもらっているけど
時々オフにしたくなる…
そして今がその状況だったりする……


「えへへ〜京たん可愛いよ〜」
「え〜い離れろバカコロネ!///」
「や〜だ〜」

今、目の前でイチャつく我らがキャプテンとエースストライカー
パッと見れば天馬くんが剣城くんに一方的だが、剣城くんは満更でもない

そして、天馬くんの重い剣城愛が容赦なくオレの頭の中に流れてこんでくる

いたたまれなくなってふと信助くんと輝くんに目を向ける
信助くんは慣れきってしまってるので平然としてるが輝くんは未だに慣れないのか、オロオロしてる…

慣れてしまおうぜ輝くんと思いつつ、そんな純粋な君が大好きだと思う
まあ、それはともかく…
二人に目を向けてる間にも天馬くんの剣城愛はどんどん流れてくる

正直限界だったオレは部屋の出入口に手をかけた
「狩屋〜何処行くの〜?」
信助くんが可愛らしい声で訪ねてきたので
「気分が悪くなったから外の空気吸いに行ってくるよ^^」
オレはにこやかに答えた
とにかく、この部屋から出ていきたいと言うか…あの二人いや天馬くんから離れたかった
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