籠球

□私の人生
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特にルックスがいいわけでもなく、
特に頭がいいわけでもなく、
特に運動ができるわけでもなく、
特にみんなから好かれるわけでもなく、嫌わるでもなく、
全てが平凡な女子高校生。

非凡なこと、しいて言うのであれば、運がいいこと。

それが私、如月 花子


…だった筈だ。




何故過去形だと問われれば、それは先週に遡る。

先週私は、親の転勤で、高校を転校することに決まった。
選んだ高校は、自由な校風で、制服もそれなりにかわいく、私の頭でも入れるような学校だった。

さっそく、編入試験を受け、見事合格し、
今日、転校する。

この高校が、私の平凡を狂わす原因になるとは、このとき知りもしなかった。

何で、私はこの学校を選んでしまったのだろうか。選んだ時の自分を今すぐにでも、殴り倒したい。




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