籠球

□冬の楽しみ
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お外は風がピューピューと吹いていて、いかにも寒そう。

でもこたつの中はとても暖かい。
そこで、アイスクリームを食べる。

『ふふっ♪』

これこそ、至高の時間。
冬の醍醐味とも言えよう…。

口の中にアイスクリームの味が広がる。

『ん♡』


幸せな時間。

そんな時間をつぶしに来るやつがいる。

「なんや、花子ちゃん。また食べとるんかい。寒そうやな。」

それは今吉翔一。

私の彼氏である。

『いいじゃない。別にー。もし、翔一と別れたらこたつアイスとリア充するんだから。彼氏の保険なの。アイスは!!』

「おーそうか。」

と言うや否、
翔一は、木のスプーンを持っている私の手を握り、
それを翔一の口へと運ばせた…。





つまり…。


それは、

「冷たっ!!よぉ、こんなん食べれるなぁ…。」


『なっ、なっ…!』

私のアイスクリームを食べた。

『何してくれてんだぁぁぁー!!』

「そんな怒らんでもええがな…;」

『買って返しやがれ!!』

「えぇー!?」

結局、翔一が買って返してくれることになり、直ちに翔一はコンビニへと向かった。

翔一がいなくなると、顔が急に真っ赤になった…。

よく考えてみると、私のアイスクリームを食べたということは、

私が翔一にアイスクリームを食べさせて、間接キスをしたということにもなる。


『〜〜〜〜っ//////』

こんな顔、絶対翔一には見せたくない…。

「花子ちゃん♪」

『なっ、////は、はぅ/////冷たい…。』

翔一が帰ってきて、手を私の顔に触れた


「あったかいなぁーwというか、花子ちゃん、顔真っ赤やで??」

『うるさいっ!!しかも遅いわっ!』

全く誰のせいで…こうなったと思ってんのよ…。

「はいはい、お姫様。」

アイスクリームを私の目の前に置く。

すると、私の目が輝いた。

『ありがとう!!』

また、食べ始める。

「全く、そんな嬉しそうに食べると、襲うで?」

『考えがゲスい。本当にないわー。』

すると、あごをクイッとあげられる。

「彼氏が、しかも花子にベタぼれしとる彼氏が隣におるのに、そんな無防備にしとったら襲いたくなるわ。」

翔一の目が開いた。

少し悲しそうに。

『嫉妬…したの?アイスに?』

「せや…。性に合わんけどなぁ…」

ちょっぴりかわいい。

「かわいいとか思ったやろ。うるさいわ。

かわいいは、自分だけで十分や。」

『////////』

顔が真っ赤になった。

「ほんま、かわええ奴やなぁ」

好きな人が私をかわいいと思ってくれるのはこんなにもうれしいことを知った。

『っ////ありがと…。』


外の気温は低いけれど、

中の温度は暖かい。

だけど私は心まで温かくなりました。



END
 

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