籠球借り物
□熱く甘いキスを5題
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1.恋の味を教えよう
『しょーいち先輩ー!!』
今は、放課後・部活中。
「うおっ!」
この子は2つ下で、女子バスケ部のエース。
如月 名無しさん
「何や?自分、部活中やろ?」
『んとね、サボりー』
「駄目やん、戻り?」
まぁ、言っても帰ってくれないが。
この子はバスケでは、天才。
青峰、女子バージョンみたいな奴や。
わがままし放題、やりたい放題しとるから、女バスの主将・相川がかなり骨を折っている。
天真爛漫な性格とモデル顔負けのルックスで、いろんな人から好かれ、友人も多く、いまでも告白が絶えないらしい。
『先輩、今日はお願いしにきました!』
ワシの質問を無視し、要求だけを言う。
「何や?」
『先輩、私と付き合ってください!』
さっきまでうるさかった体育館が一瞬で静かになった。
周りを見ると、
桃井は目をきらめかせ、
桜井はシュートを外し、口を開けていて、
若松は顔を真っ赤にさせ、
諏佐は何か言いたそうにしていて、
たまたまいた青峰は、目を疑っている。
隣のコートを見ると、
相川が、
怒りながらこちらにやってくる。
「ちょっと、名無しさんちゃん。こちらにいらっしゃい?」
『翔一先輩!!答え、期待してますよぉ?私の初恋なんで!』
というと相川がひきづりながら、連行していった。
実はこの子に密かな恋心を抱いていた。
「ええで?付き合おうか。」
『よろしくお願いします!って、相川先輩、痛い、痛いですって!』
相川に引きづられている名無しさんを拾い、
「相川、すまんな、ちょっと貸してぇな?」
「仕方ないなぁ…」
「ありがとう、」
といい、名無しさんを俗に言うお姫様抱っこで屋上へ連れて行った。
『先輩、何でしょう?』
「初恋ってホンマか?」
『そうですよー、
というか、初恋まだなんですよねー。』
は?
『私は、恋を知りたいんです。翔一先輩、モテモテじゃないですかぁー。だから、恋を教えてほしいんです』
何という理由。
ならば
「ちょぉ、こっち向き?」
従順に従った。
そうすると、
彼女の顎を上げ、口づけをする。
深く、長く、息をさせんように。
『ん、っ!』
途中で胸を押されたので、やめてあげる。
顔を真っ赤にさせ、恍惚としている。
「ええで、ワシが教えたる。」
『さっきの、?』
「恋の味や、」
じっくり教えたる、やから、覚悟せぇよ?
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