小説置き場
□降赤 長くて苦しくて、キモチイイ
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久しぶりの休日だった。
最近は、部活ばかりでお互い会う暇なんてなく、電話で連絡をとる。ただそれだけ
急に、征から電話がきて
「今日は、光樹もオフだよね?今から東京に行くから、楽しみにしておきなよ。」
プツリ・・・
一方的に話されて電話を切られた。
「えっ?え、どういうこと?」
それから、30分後
ピーンポーン
家のチャイムの音がした。
嘘っ?!征、もう来たの??
急いてドアを開けると、一度見たら忘れられない赤い髪・ほんの少しつり上がった猫目・純白のように白い肌
征がいた。
いや、居ると思ったけど、何でこんなに早いんだよ?!
「大人の事情だよ」
あ、うん。そうだよね。
「それとも、光樹は僕に会いたくなかったのか? 」
効果音にシュンとでもつきそうな、可愛い顔で見てくる。
「そんなわけないよ!会いたいに決まってる!!」
俺がそう叫ぶと、征は嬉しそうに軽く笑った。
「ありがとう。僕も同じ気持ちだよ。」
ずっと玄関に居るのも何だから、俺の部屋に連れていった。
「光樹の部屋、、、久しぶりだね。」
征はそういうと真っ先にベッドに倒れこんだ。
「光樹の匂いがする。」
こんな可愛いこと言われたら
「征、キスしていい?」
我慢できない。
「うん。」
チュッ 軽く唇と唇を触れ合わせるだけのキスをして、
もっと、長いキスをする。
「んっ」
「んっ、ふぅ、、、んぁ、、、ぷはっ」
征は、赤い顔をして俺を見てくる。
+涙目だ。
もっと、苦しませたい。
そんな気持ちが出てくる。
「征。」
そう、呟くと征の頭を押さえつけるように唇へ近づけた。
征の顔を見るととろけるような目をしていた。
「んっ、、、」
この顔を泣かしたい。
と思ってしまう。
「ふぁ、、、んっ、、、ふぅ、、、んっんっ!」
息が苦しいのか、俺の背中を叩いてくる。
「ふぅ」
キスを止めると征は、咳き込んだ。
「こぉき、 長すぎるだろぉ。」
生理的な涙が浮かんでいる。
「ごめん、ごめん;あんまりにも征が可愛いから。」
苦しませて、泣かせたくなるんだ。