小説置き場

□降赤 長くて苦しくて、キモチイイ
1ページ/1ページ


久しぶりの休日だった。
最近は、部活ばかりでお互い会う暇なんてなく、電話で連絡をとる。ただそれだけ

急に、征から電話がきて

「今日は、光樹もオフだよね?今から東京に行くから、楽しみにしておきなよ。」

プツリ・・・

一方的に話されて電話を切られた。

「えっ?え、どういうこと?」


それから、30分後

ピーンポーン


家のチャイムの音がした。

嘘っ?!征、もう来たの??

急いてドアを開けると、一度見たら忘れられない赤い髪・ほんの少しつり上がった猫目・純白のように白い肌

征がいた。

いや、居ると思ったけど、何でこんなに早いんだよ?!

「大人の事情だよ」

あ、うん。そうだよね。

「それとも、光樹は僕に会いたくなかったのか? 」

効果音にシュンとでもつきそうな、可愛い顔で見てくる。

「そんなわけないよ!会いたいに決まってる!!」

俺がそう叫ぶと、征は嬉しそうに軽く笑った。

「ありがとう。僕も同じ気持ちだよ。」

ずっと玄関に居るのも何だから、俺の部屋に連れていった。


「光樹の部屋、、、久しぶりだね。」

征はそういうと真っ先にベッドに倒れこんだ。

「光樹の匂いがする。」

こんな可愛いこと言われたら

「征、キスしていい?」


我慢できない。

「うん。」

チュッ 軽く唇と唇を触れ合わせるだけのキスをして、

もっと、長いキスをする。

「んっ」



「んっ、ふぅ、、、んぁ、、、ぷはっ」

征は、赤い顔をして俺を見てくる。

+涙目だ。


もっと、苦しませたい。

そんな気持ちが出てくる。


「征。」

そう、呟くと征の頭を押さえつけるように唇へ近づけた。


征の顔を見るととろけるような目をしていた。

「んっ、、、」


この顔を泣かしたい。

と思ってしまう。


「ふぁ、、、んっ、、、ふぅ、、、んっんっ!」

息が苦しいのか、俺の背中を叩いてくる。


「ふぅ」

キスを止めると征は、咳き込んだ。

「こぉき、 長すぎるだろぉ。」

生理的な涙が浮かんでいる。

「ごめん、ごめん;あんまりにも征が可愛いから。」


苦しませて、泣かせたくなるんだ。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ