海賊→長

□おいでませ!桃鳥!
2ページ/6ページ

苦手部類のドフラミンゴと一緒に寝るわけもなく
仕方なくソファーで寝ていたが
……この胸板は…ハハハッ まさか





『ギャッ!?』



ドフラミンゴ「色気ねぇな」





何時の間に抱き枕にされてましたよ
離してくださいまし!

ゼェゼェと息を切らし
漸くドフラミンゴの腕から抜け出した





『服を買いに行きたいと思います』



ドフラミンゴ「俺のかぁ?安いのは着ねぇぜ?」



『問答無用で安売りを買いますよ』





ピンクのモフモフは脱いでもらい
変わりに 昔買った大きめのコートを着てもらう
…似合うなんて口が裂けても言ってやらないから!





ドフラミンゴ「俺に似合いそうじゃねぇか?」





自覚あるなら聞かないでくれ
はいはい と流すと
少し シュン となった

なな何これ!ちまたで噂のギャップ萌か!?





『ドフラミンゴはこうゆうの似合いそぅだけどね』



ドフラミンゴ「じゃそっちにする」





かかか
可愛い!何このオッサン!超可愛いんだけど!

脳内で身悶えていると
ポンッと頭を撫でられた





ドフラミンゴ「次はどこだぁ?」



『…こっち』





ドフラミンゴ=苦手×
ドフラミンゴ=可愛いオッサン○

流石に3人目になると
買い物のスピードが上がっていた





『おやおや?』



ドフラミンゴ「どうかしたかぁ?」




スピードが上がったお陰で昼までに買い物を済ます事が出来た
太陽をバックに綺麗な金髪を揺らすドフラミンゴ
これは…





『良いのが出来そうだ』



ドフラミンゴ「?」





これはしばらくの間ネタに悩むことは無そうだ

自宅に着くなり
ドフラミンゴに腕を引かれ
ベッドに投げ出された

何事!?





『ちょ!?ドフラミンゴ!?』



ドフラミンゴ「お前…良い匂いがするなぁ」





ギャァァァ!?やっぱり苦手だぁ!?
首筋に長い舌を這わせ
チュッとリップ音を奏でる

ニギャャャャ!?





ドフラミンゴ(何だ…この感じは…)



『退いて頂けると非常にありがたいんだけど』



ドフラミンゴ「フフフッ男と女、一緒に暮らすんだぁ。ヤる事ヤらねぇとな」



『そこは律儀に守らなくて良いから!?』




必死の説得により
やっと退いてくれた
うん 話術のスキルがアップした気がする





『お風呂に入ってきてください』





アレからドフラミンゴは鳥の子のように
ピッタリ引っ付いて離れない

可愛いオッサンだが
いかんせんデカいから動きづらい





ドフラミンゴ「フフフッ何だったら一緒に入るかぁ?」



『セクハラ禁止!さっさと行け!』





ったく
ワンピースのキャラはスキンシップが激しすぎる

因みに今日はソファーに座りご飯を食べている
何故って?ドフラミンゴが離れないから
椅子に座れないんだよ!

晩ご飯は やはり和食
日本酒片手に魚を突く





ドフラミンゴ「そういや白ひげの不死鳥と赤髪が一時行方不明だったなぁ」



『マジでか』





ワンピースの世界の話をしてもらってる時
んな事を口走った

じゃぁ逆トリしたからといって
時間が止まってるわけじゃないのか…





ドフラミンゴ「って事ぁ…二人はここに居たのかぁ?」



『さぁ?確信はないけどね』





可能性は無きにしも有らず
じゃぁ今はドフラミンゴが行方不明って事?
…大丈夫かな





『早く帰れると良いね…寂しくなるけど』





…ん?今アタシ何言った?
ふとフォークを持ってご飯を食べていたはずのドフラミンゴが
満面の笑みでアタシの顔を見ていた





ドフラミンゴ「フフフッ俺が居ねぇと寂しいのかぁ?」



『いや…その』





だんだん近付いてくるドフラミンゴの顔
待て待て待て!早まるな!





ドフラミンゴ「奏」



『っ!?』





低く 地を這うような声で名前を呼ばれ
身体が動かなくなった





ドフラミンゴ「逃げるんじゃねぇ。奏」



『ド…フラ…』





やはりというか
えぇ されましたよ
しかもベロチュー





『ふっ…んぁ…』



ドフラミンゴ「拒むな…奏」





頭が真っ白になった
最後の記憶は満足そうなドフラミンゴの顔





(フフフッ!この俺が捕われるとはなぁ)
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ