海賊→長

□おいでませ!不死鳥!
2ページ/5ページ

目をあければ まばゆい程の胸板が

イタダキマス←





マルコ「朝っぱらから盛ってんじゃねぇよぃ!」





ゴチンッ





おはようございます
奏です
起きたと同時にマルコの魅力的な胸板をサスリサスリしていたら
頭の上から拳が落ちてきました
うん 流石現役海賊
威力半端ないわ 頭蓋骨割れるかと思った





『買い物に行きましょう』



マルコ「必要ねぇよぃ」



『それ以上胸板見せられたら理性飛ぶよ?』



マルコ「急いで行くよぃ!」





始めから素直になれば良いものを←

一人暮らしの絶対条件
やっぱりデパートが近いと楽だわ
おかげで最近電車に乗ってない





『下着→服→靴→生活用品→食料の順に買っていきます。はぐれないで下さいね』



マルコ「俺はガキかよぃ」





前は閉めてもらい(食っていいの?と言ったら光の速さで閉めてくれた。チッ)上から順に買っていく





マルコ「奏、どうだぃ?」



『ファッション等の質問はアタシより店員に聞いたほうが良いかと…』





服にこだわりが無いアタシは
センスの良いマルコに付いていけない
現に今着ている服は適当
ジーンズに黒のロンティである
シンプル ザ ベスト ってね





マルコ「俺は奏に聞きてぇんだぃ」





なんとまぁ可愛い事を…ねぇ?食っちゃダメ?
え?周りを見ろ?
良いじゃんちょっとぐらい





『………こっちのが似合うと思います』





脳内会議の結果
反対7割 賛成2割 中立1割
だったので 目に止まった淡い青色のシャツを渡す

気に入ったのか いそいそと試着室へ消えていった

うん 可愛いぞ おっさん





マルコ「どうだぃ?」



『グッジョブ!着て行こうか。スミマセーン』





後何着か買い
靴と生活用品を揃え
来ました食料品コーナー
時刻は夕方4時 タイムセールだ





『何が食べたいですか?』



マルコ「この国の、郷土料理とかはねぇのかぃ?」





郷土料理…煮物とか?
材料をポイポイ中にいれ
適当に酒も入れていく

家に着いたのは18時だった
久々に8時間外にいたなぁ





『仕込みをしますからお風呂入ってください』



マルコ「手伝うよぃ」



『お風呂に入ってから手伝って下さい』





無理矢理脱衣場に押し込め
いざ!デットだ!
マルコが居たら 集中力が切れて怪我しかねないからね
お風呂…覗きたいが我慢だ奏!
素早く下拵えを済まし
マルコが出てくる頃には
煮る行程に入っていた
ふっ 一人暮らしなめんな





マルコ「何だぃ…やる事ねぇのかよぃ」



『思いの外早く終わっちゃいましたね…アタシもお風呂に入りますから鍋見ててもらっても?』





よぃ と返事をしてくれたが
…よぃって何だ
ササッとお風呂を済ませ
マルコが待つリビングへ





マルコ「偉く早かったねぃ」



『いつもこんなもんですよ』





友達からは、あり得ないみたいな顔をされるが
基本的シャワーだしね





『それじゃぁ盛り付けしますか』





小分けにするのは面倒なので
大皿と取り皿を出す
カチャカチャと手伝ってくれるマルコを見て
少しだけ頬がゆるんだ

長く一人暮らしをしていたから
ちょっと嬉しくなった





『いただきます』



マルコ「いただきます。……ん、美味いよぃ」





早速煮付けを頬張るマルコ
ん 笑顔が萌





マルコ「奏の飲んでるソレは何だぃ?」



『日本酒。この国の地酒ですよ』




珍しそうに見つめてくるので
グラスを出して 少し注ぐ





マルコ「…美味いねぃ」



『気に入ってもらえて何よりです』



マルコ「奏、その堅苦し喋り方、どうにかならねぇのかよぃ」



『……努力しよう』





濁すように日本酒を口に含む
食べ終わり 洗い物の最中





ギュッ





ふいに背中に温かみが





マルコ「奏」





どうした不死鳥!?まさかご乱心
くっ!洗い物が無ければ
いただいてたのに!←





『…マルコ?どうかした?』





あくまでも平常心
落ち着けアタシ やれば出来る子でしょぅ





マルコ(落ち着く…良い匂いだよぃ)





何やら首筋の方を スンスン 嗅がれてる気が…
はっ!?まさか鳥から犬にシフトチェンジ!?
んなん聞いてないですよアタシ!





『あぁー…マルコさん?』





漸く洗い物を済ませ(この状況下でよく洗えたよ…アタシ頑張った)体を捩りマルコの方を向く





『…不安?オヤジ様が心配?』



マルコ「…」





マルコのがはるかに身長は高いが
腕を伸ばし優しく頭を撫でる
少しビク付いたが
嫌がるわけでもなく ジッとアタシを見ていた





『マルコ?』



マルコ「…」





グイッと撫でていた手を引っ張られ
背中に腕を回し
きつく抱き締められた

グフッ 何ともオイシイ展開になってきましたなぁ!
たまりませんよマジで!

平常心を装いゆっくりマルコの胸板を押し顔を見る





『寂しかったの?』



マルコ「ちげぇよぃ」



『じゃぁ……』



マルコ「奏……」





背中に回った腕が頬を滑り
顎をクイッと持ち上げられた

あ ヤバイ





『んっ…ふっ…ぁ…』





チュッと優しく触れたと思ったら
乱暴に舌をねじ込ませ口内を犯す




マルコ「はっ…奏……んっ」






待て待て待て
朝の展開から何がどうなってマルコとキス?
え?意外に冷静?
焦り過ぎて冷静になりました←

やっと離れたマルコは
アタシを抱き抱えベッドへ





『…いきなりどうしたマルコ』



マルコ「何でもねぇよぃ。寝る」





再び抱き枕にされてしまった
いやいやいや 置いてかないでくれ





((何でキスされたの?))
((奏の匂い…危険すぎるよぃ))
((しかもいきなりベロチューかよ))
((もうちょっとで理性ぶっ飛ぶとこだったよぃ…))
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ