海賊→中・短

□一言
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家の中でも ダントツモテる
白ひげ海賊団一番隊隊長
不死鳥マルコ





マルコ「奏?」





皆は クールだの 冷酷だの 淡白だの
でも たまに優しいとか 気を使ってくれるとか 女性の気持ちを考えてくれるとか





マルコ「(俺を見て動かねぇ)??」





いつから家の子は タラシになったのやら
思えば数十年前 まだガキだったマルコ
アタシにもオヤジにもよく噛みついてきていたのに





マルコ「そろそろ教えてくれねぇかぃ?」



『ん?』





今では アタシの大切な子
贔屓上等精神で 自分の仕事を素早く片付けて
そそくさとマルコの部屋に入り浸る毎日

そぅ 毎日





『ここに来る前』



マルコ「?」



『'マルコに関わんないでよオバサン'って言われてねぇ』



マルコ「!?」





あれは衝撃的だったよ
身体に攻撃を受け傷をつけることは日常茶飯事あって 感覚も麻痺してるなか
まさかの内部攻撃を受けたわけ





『流石に'あぁ…オバサンか'と呟いちゃったよ』



マルコ「奏はオバサンじゃねぇよぃ!奏は皆の大切な家族だぃ!」





必死になって アタシの傷口を塞ごうとするマルコの姿に
倍傷付いた つか抉れたね





『はぁ…そりゃね。この船じゃ古株で、マルコにはマルコの時間があるのも分かるが』
マルコ「俺の時間は奏の為に使いてぇ」



『可愛いことを言ってくれる』





だが 所詮マルコも男
ヤることヤらないと気が狂うかもしれない

ベッドの上で二人仲良く座っている体制から
ポンポンと膝を叩くと 流れるように頭を落とす
所謂膝枕





『良い子だね』



マルコ「ん…気持ちいいよぃ」





フワフワと頭を撫でながら微笑むと
満足そうに腰に手を回して腹に顔を埋めた





『しかし、最近のナースはアタシを知らないのか』



マルコ「最近の……あ」





マズイ といった表情でアタシの顔色を伺う

大丈夫 聞こえたから





『あのなぁ…はぁ…何考えてるか手に取るように分かるから先に言っとくが、マルコが何処でナニしてようとアタシには関係ない』



マルコ「…よぃ」



『あからさまにガッカリすんな。アタシとマルコは家族だ、それ以下でもそれ以上でもないんだよ』



マルコ「…」



『でもな…後始末はしっかりつけろ』





こんなこと 茶飯事になったら
アタシの心が持たないだろ





マルコ「気を付ける…だから」



『まさか…嫌いになると思ってんのか?』





バッと膝から頭をあげて
不安げに瞳を揺らした

え?マジで?
おいおい 家の鳥は天然過ぎるでしょ





『有り得ないな。アタシはマルコ好きだから。じゃないと今こうして居ないしな』



マルコ「奏…ありがとよぃ」



『何の礼か分からんが…どういたしまして』





再び膝に頭をのせて
数分後 寝息をたてていた





(よぉ)
(オバサン!?まだマルコに近付いてっ!)
(あぁ?)
(マルコっ!なんでそんなオバサン庇うの!?)
(一回きりで勘違いしてんじゃねぇよぃ)
(女の喧嘩に口出し禁止な)


(((奏からドス黒いオーラが…あぁ、あのナース、死ぬな)))
 

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