海賊→中・短

□不思議
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火拳のエースが家族になった
ので宴をすることに





『は?』



サッチ「俺の話し聞く気0!?」





隊長格とエースとオヤジ
皆で飲んでいると 突拍子もない事を言い出した

オヤジとの出会い





『…いわなきゃ終わらない?』



マルコ「隠す必要があるのかぃ?」



『いやぁ…なぁオヤジ』



エド「俺にふるんじゃねぇ」





家族が困ってんのに…
周りの目を見る限り逃げれそうにない
エースに関しては目をキラキラさせているし





『白ひげの中でも、アタシが古いってのは知ってるよね?』



イゾウ「有名な話さ」



『…忘れた…何て』



ハルタ「通用すると思う?」





ですよねぇ…仕方ない
飲んでいた酒を飲み干して
新しく注ぎ直す





『疑問・質問は一切受け付けないから』





恥ずかしながら
過去の話をしよう





ここは小さな島
果物が豊富にとれるため
酒が有名の島
中でも有名な酒【律時(リット)】を求めいくつもの海賊が足を運ぶ
勿論白ひげも何度か買い求めてきた
律時の作り手は誰も見たことがない
購入場所は 指定された酒屋のみ
男なのか女なのか 年齢すら謎だらけだった
ある日、島の一部が火事で燃えた
と言っても 被害はある一軒だけ





エド(ここかぁ)



『…白ひげか』



エド「!?(いつの間に後ろに…)」



『家主と知り合いか?』





女であろう人物は
燃え落ちた家を指差した





エド「律時の作り手が住んでると聞いてなぁ」



『そ。残念ながらもぅ居ないよ』





女はニューゲートに背中を向け歩き出した





エド「…てめぇがそうだろ」



『…ほぅ、根拠は?』





にんまりと笑い
ニューゲートに向き直る
その表情は とても楽しそうに見えた





エド「根拠なんてねぇ。勘だ」



『ふふっ面白いな。アタシは奏。律時の作り手だ』



エド「家が燃えたってぇのに…なんとも思わねぇのかぁ?」



『当たり前でしょ?自分で燃やしたんだから』





女 奏は にこやかに笑い





『こんな酒、作るだけ無駄だったんだよ』



エド「…」



『楽しく飲むのが酒のあり方だとアタシは思う。こんな液体のために海賊が鉢合わせして暴れられたらたまったもんじゃない』



エド「…それで良いのかぁ?」



『言い分けないでしょ?』





ニューゲートの肌に突き刺さる視線
覇気を使えるなんて知らなかった為
迂闊にも後ずさりしてしまった





『じゃぁね』



エド「…待て」



『ん?』



エド「俺ぁまだルーキーで駆け出しだが…俺の船で酒を作る気、ねぇか?」



『…守ってくれるなら、考えてやらんこともないな』



エド「グラララ、交渉成立だなぁ」




こうして 律時の作り手奏は白ひげエドワード・ニューゲートの一番最初の仲間となった





『…まぁこんな感じだよ』



「「「律時の作り手が奏!?」」」



『仲いいなぁ』





久々に話すもんだから
所々うる覚えだし
オヤジに視線を向けると
ひょいっと抱き寄せられた





エド「ってわけだぁ…手ェ出すんじゃねぇぞ」



「「「マジでかぁぁぁぁ!?」」」



『なんの話だ』





疑問・質問を受け付けないと言ったからには
聞きたくても聞けないというジレンマに縛られるということ
ただひとつ アタシの口を割らせる方法がある





マルコ「奏」



『ん?』



マルコ「…ダメかぃ?」



『確信犯でしょ』





アタシはどうもマルコに弱い
首をかしげ言われたら
断れるわけがない





『はぁ、一つだけね』





頭を撫でながら言うと
表情が明るくなった
長男の頼みだもの
聞かないでどおするよ





(言っとくけどマルコだけね)
((なんで!?))
 

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