海賊→中・短

□犬
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家に一匹の犬がやってきた





『やぁ』



エース「またお前か…」





犬の名前は
ポートガス・D・エース

オヤジが無理やり乗せたらしい





『相変わらず警戒心強いね』



エース(毎度毎度…攻撃しても懲りずに…)





隣に座り そっと手のひらを見せる





エース「…何だよ」



『触っていい?』



エース「はぁ!?」





一瞬の隙をついて頭を撫でる
あ 凄い柔らかい
手入れが行き届いてるな





エース「なぁ」



『ん?』



エース「何で近寄ってくるんだよ」



『アタシ犬好きなの』





言っちゃダメだったか?
エースの顔が怖い





エース「誰が犬だ!」



『ほらほら、そんな怒りなさんな』



エース「怒らせてるのはどこの誰だよ!つか頭撫でんな!」





パシッと手の甲を叩かれてしまった
チッ もうちょっと堪能したかった





『アタシは仕事あるから。また明日ね』



エース「二度と来んな」



『あ、名前は奏』



エース「聞いてねぇよ!」





それから数日
書類が山のように積もっていた為なかなか会いに行けなかった





『やぁ』



エース「……」



『あれ?ご機嫌斜め?』





どうかしたのかな?ご飯食べてないとか?





エース「明日…来るって言ったろ」



『…あぁ。書類が増殖してさ、遅くなって』





ゴメンね と頭を撫でながら言うと
今度は叩くわけでもなく
大人しく撫でられていた





『そういえば昨日、ギリギリまで行ったんだって?』



エース「あん時にアイツがこなけりゃ!」





アイツ…多分マルコだな
島が近いから報告に行って鉢合わせしたってとこか





『惜しかったね』



エース「は?」



『よし!次はアタシが見張っておくよ』



エース「はぁ!?何言って」





最近のオヤジは楽しそうだし
アタシも便乗させてもらおう!





マルコ「奏はどっちの味方なんだよぃ」



エース「出たな!パイナップル!」



『うわー…捻りねぇー』



マルコ「しめられたいかぃ?」





アタシだけ!?言ったのエースなのに!?
とんだとばっちりだ





『オヤジが負けるわけないし』





なんたってアタシが認めた男だからね
負けたら殺してやる





マルコ「不吉な事考えんな」





コンッとデコを叩かれた
…中身入ってたかな





『それにエースはアタシのお気に入りだし』



エース・マルコ「「は?」」





可愛い子って良いよね!癒される!





『早くアタシの弟になってね』





頭を一撫でして自室に戻った

後日 エースは白ひげ海賊団の末っ子になった





(奏!)
(どうしたエース)
(これ見ろ!)
(背中?…へぇ)
(そういえば奏ってどこに彫ってるんだ?)
(ん?秘密w)
 

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