海賊→中･短
□理想
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
理想のタイプ 強気な人
サッチ「奏より強気な奴？居たらビックリだ」
『一回で良いから頭刈らせてよ』
午後の優雅なティータイムに
ずかずかと裸足で入ってくるな！
サッチ「だいたい奏って男に興味があったんだな！」
『ねぇ。実はアタシの事嫌いでしょ！』
サッチ「にしても奏より強気な奴ねぇ……あ」
何か閃いたのか
両手を叩きアタシの顔をまじまじ見る
サッチ「一人居るな」
『この船に？』
誰だろ まさかのオヤジ？
サッチ「１番隊隊長」
『……は？』
１番隊隊長って…マルコかよ
『ありえないな』
サッチ「え？何で？」
『マルコは確かに強気で格好良いけど』
アタシとマルコじゃ合わない
絶対的な理由がある
サッチ「…年齢か？」
『アホ、違うわ』
マルコ「その話、詳しく聞かせろよぃ」
いつの間にアタシの後ろに！
何事もなかったように隣に座り
ジッと二人に見られる
…苛められてる気分だ！
『アタシの性格とマルコの性格は合わない』
サッチ「奏は天邪鬼王だしマルコは俺様王だからか？」
マルコ「何だぃそりゃ」
『天邪鬼王って…言われても嬉しくない』
カチャッと紅茶を飲み干しティーカップに置く
『まぁ、好きなら改善すれば良いけど』
アタシは
アタシを好きになってくれる人を好きになる
サッチ「さっきと言ってること違う！」
『アホゥ、あれはあくまでも理想のタイプ。現実は厳しいもんだよサッチ』
マルコ「…なぁ」
『ん？』
真剣な表情をしたマルコはアタシの顔をジッと見て
マルコ「俺にもチャンスがあるって事かぃ？」
『は？何のチャンスだ？』
サッチ「鈍感!?奏を狙うチャンスだって！」
狙う？狙う…狙う……はっ!?
『アタシはそこまでマルコに嫌われてたのか』
マルコ(何をどうしたら、そうとらえるんだよぃ)
サッチ(素晴らしい程のぶっ飛び加減だ)
二人揃ってため息を吐かれた
…傷付いたなんて言わない
(なぁオヤジ)
(どうしたぁ？)
(アタシ、マルコに狙われてるらしい)
((マルコも苦労しやがる…))