他→中・短

□ゆらゆら
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ゆらゆら ゆらゆら
ゆらゆら ゆらゆら



もぅ 我慢の限界です





「ギャャャャャ!?」





とある教室に響き渡る声
声の主は奥村燐
理由は





バタンッ





「どないしたんやぁ!…って!?///何やっとんねん!////」



「勝呂!助けてくれ!」





勝呂が見た光景は
女子に押し倒され
尻尾の先に頬擦りされているシーン





「咲兎!止めたれ!」



『無理、アタシはこの時を待ち望んでいたんだ』



「ぅぁ…くす…ぐっ…てぇ!」



『フフッ何人たりともアタシを止めることなど出来ない!』





奥村がサタンの息子だろうが何だろうが
アタシには関係ない
モフモフと先を撫でたり
軽く摘んでみたり
んんー エクスタシー!





『…なぁ…奥村』



「な、なんだよ(上目遣い…)」



『これ、ちょうだい?』





奥村と勝呂の顔が真っ赤になった
…何考えてんだこのバカ
脳内ピンクか?





『ねぇ』



「…ほしいか?」



「な!?何言ぅてんねん!つか、取られへんやろ!」





チッ 外野がうるせぇ
キッと睨むと ムグッと黙った





「だったら…俺の言う事何でも聞くか?」



『……分かった』



「おぃ!えぇんか咲兎!」



『勝呂!これはアタシにとって重大な事なんだ!邪魔するな!』



(ただモフモフした物が欲しいだけやろ…)





奥村はアタシの手を引いて教室を出た
因みに尻尾はつかんだまま

付いたのは寮
適当な部屋に入れられ
ベッドに組み敷かれた





『何したら良いの?』



「咲兎、俺と付き合ってくれ」





……は?

いきなりの事に
尻尾の先を撫でていた手が止まる





『付き合ってくれって…何で?』





アタシは尻尾が欲しいだけであり
奥村自身が欲しいわけではない





「これが取れると思うか?」



『サタンの息子でしょ?不可能なんて無いでしょ』



「あのなぁ…はぁ」





両腕を頭の上で纏めあげられ
真剣な表情でアタシを見下ろす奥村
その瞳には サタンの象徴 青い炎が見え
背中がゾクッと震えた





「好きだ」



『アタシも好きよ(尻尾が)』



「…人が真剣に告白してんのに」



『しょうがないじゃないか』





はぁぁぁっと長いため息を吐いてアタシから降り ベッドのわきに座る





『あのな奥村。アタシはアンタの事何一つ知らない』



「知ってんだろ…」



『アホか。サタンの息子とか、どうでも良いわ』



「どうでも良いって…」



『アタシと付き合いたいなら…貴方の事、奥村燐の事を教えて』





はははっと渇いた笑い声と共に
いきなり飛び付かれた
…壁に後頭部打った イタイ





「そうゆうのは…尻尾離して言えよな」



『無理に決まってるでしょ』





少し困った顔をして
顔を近づけ





「話してやるよ。全部な」





チュッとキスを落とされた





(取り敢えず尻尾の生え方ね)
(そこからかよ…)
 

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