桜と永久の約束

□初恋は実らない
2ページ/5ページ




一人残された彼女はぼーっとただ座っていた。
左目を覆う布はなぜしているのかわからない。



しかし、それを外そうとは思わない。



それは、心のどこかでそれは外してはいけないものだと感じているからか



片目が見えずとも、世界を感じることはできた。



少し鼻をくすぐる埃の匂い



風の匂い



小鳥のさえずり




そして、




「きゅ〜」



何かの鳴き声。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ