桜と永久の約束

□予感、それは。
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「……」



いつもと違う悟空を三蔵は静かに見つめる。



「うー、なんかこううまく言えないんだけどさ」



悟空はポツリポツリと話し始める。



「なんか体…んー、胸がうずうずするっていうか…ぐるぐるするっていうか…。あー!!うまく言えねー!!!!!」



三蔵は悟空の言葉に眉間に寄せたシワが深くなる。。
自分も悟空と同じようにざわめきを感じていたから。


それは、何かを渇望するような疼き…



「なんだそりゃ。発情期か、バカ猿」


「そんなんじゃねーよ!!!それに猿じゃねー!!!」


「バカは否定足ないんですね。それにしても、困りましたね」



八戒は困った顔で笑う。
ふと、八戒は隣に座る三蔵を見る。
隣に座る彼も悟空と同じような顔をしてた。



「なんか、こう…誰かに呼ばれてる気がするんだ」


「呼ばれてる…か」



三蔵は、そう言ってそれきり黙り込んだ。
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