桜と永久の約束
□目覚め、動き出す
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――観世音菩薩・執務室
「菩薩!!!!」
バンッ!と勢いよく扉が開く。
「…うっせーな。なんの騒ぎだ」
「それが、大変なんです!!!」
「だからなんだと聞いているだろう、二郎神」
「いや、あの、その実は……」
観世の冷静な声に落ち着きを取り戻し、口ごもる。
「どうした」
「………実は、」
――――あの方が…
「何っ!?…行くぞ、二郎神!!!」
菩薩は勢いよく立ち上げり、執務から出て行く。
「はい!!」
菩薩の後を戸惑いながら二郎神はついて行く。