桜、舞い散る

□私を見つけて
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――観世の城・廊下



桜花は謁見の間を出て廊下を歩いていた。



――私は、あの人に惹かれている。



観世に惹かれあっていると言われすぐに自分は違うと返すことができなかった。



――自分がこんな感情を抱くことがあるなんて考えたこともなかった。



「でも、こんな感情持つわけにはいかない」



――私は金の目を持つ、不浄の者。



――それに、私は闘神。



私の手は血で汚れている。



(私が触れたらあの人も汚れてしまいそうだわ)
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