ver.ツッコミ
□☆-約束
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♪〜♪♪〜♪〜
まだ眠っている俺の頭に
着信音が鳴り響く…。
「…ん」
目を開いてふと隣のベットを見る。
「大竹…?」
いつも俺より遅くまで眠っているはずの
大竹の姿はそこには無かった。
♪〜♪〜♪♪〜
あ、電話鳴ってたんだった。
俺は電話の発信者もろくに見ず、
はいー、と完全に寝起きの声で電話に出た。
「「もしもし、三村?」」
大竹の声が帰ってくる。
「お前どこにいんの?」
「「今、内村さんに映画に誘われたから見に行くとこ!」」
「…二人で?」
「「お前が朝起こしたのに起きなかったんだろ」」
全く覚えていないんだけど…。
全然起きない俺を置いて二人で出掛けているらしい。
「「とりあえず、洗濯はしたから」」
「あーうん」
「「風呂、掃除しといて」」
「わかったよ」
コンビで同居し始めて3ヶ月。
大竹は神経質だからいろいろうるさいし
たまに言い合いになる事もあるけど、
でもやっぱり、二人は落ち着く。
「で、何時に帰ってくんの?」
「「んー、多分そんな遅くねぇと思う。早めに帰っから」」
「ふーん、わかった」
「「じゃ、もう内村さん来るから」」
そう言って電話をきられた。
二人で出掛けてんのか…。
なんか、心配しちまうなー。
内村さんのことだから、
手出したりはしないと思うけど…。
そんな事を考えながら、
俺は大竹に言われた通り風呂掃除をすることにした。