報われない住人達の部屋

□謝罪愛
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僕は何も望みません。
誰かに罵倒されて初めて僕には意味があるからです。
殴られる事にも、もう慣れました。
大人しくしていれば長引きません。
嫌われる事にも、もう慣れました。
僕が好きでいなければ傷つきません。
騙される事にも、もう慣れました。
信じてさえいなければ失望する事もありません。



僕は何も望みません。
望んでも手に入らないから。
望むだけ無駄だから。

手に入らないものを望む事は
とても惨めだから。

なのに、僕は君が欲しい。

僕なんかが、願ってしまった
僕なんかが、求めてしまった

必死に自分に言い聞かせる。
「お前は求めていい人間ではない」と

なのに、僕の心は君を求めて…。

言ってはいけない
想ってはいけない

押し殺した叫びは君に聞こえるはずもない。

出来ることなら
君を抱きしめて
「ごめんなさい、ごめんなさい、愛してる」と…

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