草花の鉄 白い骸
□生誕
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どこにでもある病院の一室
一人の男の子が生まれた。
少し早産で体は小さいものの泣き声は大きくこの世に生まれた事を喜んでいた
だが、そんな喜びもほんの一瞬
彼を産み落とした母親は彼と入れ違いにこの世を去った
その手に我が子を抱くこともなく
ただ一言
「ありがとう」
と言い残し満足気に笑い肉塊へと変わってしまった
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