坊主と私と○○○

□坊主と私と作戦前夜
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「去年はどき☆男だらけの流しそうめん大会。そうめん以外も流れるよはあと、だったからなあ」
「…そのネーミングやめようよ」

 耳のピアスをいじりながら真太郎が言い、脱力気味に三宗が呟く。

「まあ、ネーミングはともあれ今年は何にするかねえ」
「ぼく、父ちゃんの顔かきたいー」

 はいはいと手を挙げて幸宗が意見する。
 幸宗は事故の影響で下半身不随だけでなく若干手に痺れが残っており、物を掴むという動作が苦手だ。
 それを知っているメンバーは幸宗自らの申し出に反対をもの申す者はいない。

「じゃあ、幸坊は似顔絵ね。愛ちゃんは毎年のごとく料理担当だしなあ。僕らは何をするかねえ」
「なんか案がある人ー」
「んんー」

 そろって腕を組み、唸り声を上げながら思案する。
 難しい顔をする面々を眺めた幸宗は腕を組み、むむうと唸りながら顔をしかめてみせた。
 皆の真似をする幸宗を見て顔を綻ばせた愛子はふと、思いついた。

「似顔絵いいかも」
「え」
「は」

 愛子がぽつりと落とした言葉に、各々は目を見開いて愛子を凝視する。
 皆が皆信じられないといった風な顔だ。



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