omnibus

□レプリカント
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−20XX年

柏木由紀…博士
篠田麻里子…開発部部長


「どうだ?様子は?」
IDカードと網膜認証を通り
扉を開けた麻里子は
目の前のタッチパネルを弄っている
由紀に声を掛けた。
「最終調整の段階です。」
「そうか。」
「試運転への根回しは?」
「大体は済んだ。
それにしても結構早く
完成したな。」
「試作段階なので製品化には
まだ遠いですが
このくらいのコストであれば
上も喜ぶかと。」
「後は試運転が上手くいけば
製品化か。」
「名前・・・何でしたっけ?」
「マユだ。
Metropolis
Authority
Yard
Undercover。
頭文字を取ってマユだそうだ。」
「どういう意味です?」
「知らない。所長の事だ。
英語使ってカッコ良い名前に
したかったんだろ。」
「・・・まあ意味合いは
合ってますかね。」
二人は目の前の水槽な中で
配線で繋がれ目を閉じている
マユへ目を向けていた。


 

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