長い夢

□第八話
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『…』


神『どうぞ』


大『…なんで俺まで呼ぶんだ神戸』




やっぱお前らデキてんだろ!!
絶対デキてる!!これはデキてる!


雰囲気がここだけ昼ドラやん?





『一体なぜ私を…』



とりあえず席につく


つーかマジでなんで大河内さんいるの?




わぁーお魚だー(ノ´∀`*)




神『本題に入ろっか』


大『(なんで俺まで…)』


神『杉下警部とはどういう仲なのかな?』


『…官房長みたいなこと言うんですね』


神『それに君、普通じゃないよね?…』


『それは性格的な意味ですか?』


神『…僕たちの未来を知ってる…とかね』


『…』


神『なーんて、そんなワケないよね?』





こ、この顔…なにか勘づいてる





大『さっきから聞いていればお前は何を言っているんだ』


神『んふっ♪』


『…』





これは、私はどうするべきなんだ?





『…』


神『そうそう、伊丹刑事と仲いいけど付き合ってるの?』


『へ?』




あれ?知らなかったっけ?


って…あ、そういえば周りには言わないようにしてたんだった




『まぁ…えへへ』





ここは正直に答えておこう、損はないはず





神『へぇ!やっぱりそうなんだ!』


『もぉー!わざわざ聞かないでくださいよー♪』


神『伊丹刑事のどんなところが好きなの?』


『えー!そんなの優しくてでも厳しくて正義感強くて可愛いくて頼りがいあったりなかったりで男らしくて笑顔が可愛いくてキュートでセクシーでー!』


神『伊丹刑事…のこと、だよね?』


大『…』


『もぉー!可愛い人なんです!!』


神『そ、そうなんだ』


『あ、あげませんよ!!』


神『ぇ、いやいらないけど』





くぅーなんか伊丹さんとられそう!

伊神ですか!?伊缶ってやつでしょ!?やだよ!?あげないよ!くっそセクシー担当め!





『んっんっ…ん?ワイン美味しい!』


神『あれ?大河内さんあけてくれたんですか?』


大『お前たちが勝手に話進めてる間にな』


『あ、すみません大河内監察官』


大『神戸がすまない』




そういいワインを注いでくれた


おかん!

おかん察官




『わっわっ』


神『あ、大河内さん俺も』


大『自分でしろ』


『(本当はついであげたいんだろうな←)』




おっと、腐的なこといってる場合やない





『神戸さん!』


神『は、はい!…?』


『…神戸さんが、私に対して疑問に思ってることは全部真実だと確信してかまいません』


神『…それだともちろん本気じゃないけど未来から来たってなるよ?(笑)』


『…あながち間違ってはないですね、たぶん』


大『…』


神『ぇ?』




あ、このやろ(´・ω・`)

なに言ってんだコイツって目しやがって〜!




『もしこれ以上私に深入りするならあなたのこと杉下さんに喋りますからね』


神『どういう意味かな?』


『そのままの意味です』


神『…』


『…』


神『わかった、変なこと聞いてごめんね』





ニコっとしたスマイルで言われたけど本当は納得してないなこれ




大『…』


『あ、えと!大河内監察官ど、どうぞ』





おいてけぼりにした罪悪感から空になったグラスにワインをそそぐ




『神戸さんも』


神『ありがとう』


『神戸さん、私神戸さんに冷たい口調になることよくありますけど…嫌いじゃないですからね』





うん、嫌いじゃないんだよ


なんかノリっていうかキラキラしてるから




神『…』



ちょっと驚いた顔で私を見てる



『友達になりましょうよ!』




突拍子もないこと言ってるのはわかってたけど本音を語ってみた


私ってアホだな〜



神『うん、よろしく』


『あ、もちろん大河内さんも好きですよ!お友達…になりたいですけど頭が高いので止めます』


大『私は構わない』





わーい!おかんがちょっと笑ってくれたー!\(^o^)/

神戸君もなんだか…ん?照れてる?んなわけないか





『へへっ♪乾杯!』






あらためて乾杯する




色々あったけど仲良くなれたのかな?




『それで右京さんは〜で、〜なんですよー!それでその時〜で』


神『あはは(笑)杉下さんが?』


『大河内さん知ってました?』


大『いや』


『もぅ本当に右京さんて最強!』






ピロリーンと携帯の着信がなる、メールだ




神『…その顔伊丹刑事でしょ?』


『えへ♪わかります?』




いやーーん!なんだろう!と内容を見て顔がにやける






『ふふっ…今日友達と飲んでるって言ったら伊丹さんから「楽しんでこいよ」ですって!きゃーー!』


神『…ん?それ、だけ?』


『はい!』


神『伊丹刑事っぽいけど…短いね』


『そんなクールというか機械音痴というかメールに意欲的じゃない気遣いがないとこ素敵』




私の言葉に微笑ましいようの温かいような複雑な表情で二人に見つめられる





神『なんか伊丹刑事とのなれそめ知りたいな』


『えー!やだ恥ずかしいですよー!』



女子会のようなノリでこの大人なバーで話す

神戸の女子力のせいで女子力+大河内さん(彼氏付き)みたいな雰囲気だ




『まぁ、かくかくしかじかのこれこれでして…』


神『へぇ…!伊丹刑事が?』


『ふふふー♪』


神『伊丹刑事は名無しさんちゃんのどこが好きになったの?』


『え』















『…』






ど、どこ?






『…どこ、だろ』


神『あ、伊丹刑事から聞いたことなかったんだ?』


『…よくよく考えたら、ないです どこだろ?え?ど、どこ!?』






















『今日は御馳走様でした!』


神『またね』


大『気をつけて帰るように』






そのまま夜の町へと消えていく二人の背中が恋人のようで…






『…』




なんか、もやもやするな






『伊丹さんって私のどこが好きなの?』
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