長い夢
□第六話
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『伊丹さーん!』
芹『あ、名無しさんちゃん…!』
何故か顔をひくつかせている芹沢先輩
『先輩?』
芹『えーと、実は』
伊『お ま え らー!!!』
芹『ゎっ!』
『へ!?』
伊『情報…渡したんだってなぁ?あ?』
『ぁ…』
さっき右京さんに渡した…
芹沢先輩がつい口が滑ってと私に謝ると伊丹さんはスパーーンといい音をたて芹沢先輩を叩いた
芹『いててて…!』
伊『名無しさん…お前もだ、情報渡したんだってなぁ?ん?』
『ひっ…』
ぎゃー!!お、怒られる!!
いや、好きだけど!でもやっぱり怒られるのはー!
『ー……!』
さすがに少しビクつく
いやまぁ!ご褒美だけどぉ!?
伊『ぅっ……』
『……』
今か今かとしばかれるのを待っていた
伊『…』
叩かれると思っていたら頭をポンッと置き撫でられた
『へ?////』
伊『…つ、次はするなよ』
そういい顔をそらして喋る
『伊丹さん…!///』
芹『えーー!先輩!』
伊『うるせぇ!』
文句言いたげな芹沢先輩を人蹴りすると
三『おーい、何してんだお前らは』
『三浦さん!』
我らが一課のまとめ役!三浦パパ!
パパの登場により場はおさまった…
さーて、仕事も終わったーー!んっーー!やっと非番!
伊『おぃ…!』
『ん?伊丹さん?』
伊『シッーー…こっちこい』
休憩室のドアの隙間から顔を覗かせちょいちょいと手招きしてる
『…?』
呼ばれた方向へ向かうと中へ招かれそのまま部屋に入る
ガチャッ
伊『…よし、誰もいねぇな』
『ぇ…ぇ?』
な
なななななななにこの展開!?
『(まさかのエロゲ展開!?)』
伊『あのよ』
『ひゃい!?』
伊『なんつー声あげて…まぁいい、明日非番だよな?』
『ぇ、あ…はい』
伊『暇か?』
なんっだその課長トーク
課長の台本とっちゃだーめ
『えと…暇ですよ?』
伊『久々に出掛けねぇか?』
『!』
そ、それって!!!
伊『…///』
顔を強ばらせつつ照れてる伊丹さん
きゃ!きゃわわわわ!!!
『(可愛っ!!)』
おっと早く答えないと!
『行きます!!行きます!!やったー!!』
ガバッと思わず抱き締めると
伊『まっ!!///ばっ!ここどこだと思ってんだ!離れっ』
離れろといいつつ引き剥がそうとしない伊丹さんが愛しくて愛しくて
『どこいきますか!?』
伊『ん?あ、あぁ…そうだなお前どこがいい』
『え?うーん…どうしよう』
なになにこの贅沢な選択肢は!!!?
行きたい場所…伊丹さんと行きたい場所なんてどんだけ妄想したことか!
遊園地映画水族館カフェ散歩ドライブ海自宅ゲーセン旅館プール温泉食事買い物ご当地実家ラブh…げふんげふん
『えと…えっと…』
伊『どうすっか…』
『伊丹さん行きたいとこは?』
伊『俺?……特には』
『んー…まぁ、私的にはカフェでのんびりでもいいですし水族館…とか?映画とか!』
伊『そうだな、映画でも見るか?』
『伊丹さん…寝ない?』
伊『…場合による』
『あはは(笑)』
伊『とりあえず明日迎えにきてやるよ』
『え!やったー!』
伊『昼すぎくらいでいいだろ?』
『んーっと13時…?』
伊『午前中は買い物行きてぇし』
『その買い物に付き合いたい!!』
伊『駄目だ』
『えー!!』
ガーーン(/´△`\)
伊『振り回すだけだしよ…』
『別に振り回させれてもいいのにー』
伊『かっこつかねぇんだよ、いいから13時に映画な』
『はーい』
買い物でかっこつけるってどんなだよ…
あーもぅ!
『伊丹さん…』
超好き…もう可愛いすぎ
伊『…名無しさん』
あ、あれ?顔が近づいてきて…
キス?
コンコンッ!
『!!!?』
伊『!!!?』
三『おーい、そろそろ出てこいよ…中園参次官がきてる』
『…』
伊『…』
『で、出ましょう///』
伊『お、おぅ///』