長い夢
□続編3
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杉『たとえば!犯人はなぜ、この凶器を使用したのか』
甲『え?それはまぁこのへんから適当に…』
杉『でしたら一番殺傷能力の高いこの武器を使用するべきです』
『確かに…被害者から一番遠い場所に置いてある殺傷能力の低い武器をわざわざ選ぶのは不自然』
杉『ゲソ痕から見るにこちらにわざわざ向かったのは確かです』
甲『これをわざわざ使わないといけない理由がある…か』
『うーん…』
あ、どうも
伊丹の嫁です\(^o^)/
『(杉下さんの推理に付き合えるなんて…なんて光栄なんだろう)』
相棒ーーーーー!!!
杉『なにか手がかりが…なにか……っ!!!』
甲『杉下さん?』
突然思い出したようにする杉下さん
杉『すぐに向かいましょう!』
『へ!?どこへ??』
杉『僕としたことが見落としてしまいました!』
杉下さんの言われた通り私は伊丹さんたちを呼び被害者の知人や容疑者を集めた
『(うーん、まさに相棒…物語はクライマックスだね)』
三『勝手にされては困りますなぁ警部殿』
杉『すみませんねぇ、犯人がわかったものですから』
伊『!』
杉『たとえば!…名無しさんさん、いいですか?』
『へ!?』
こちらへ、と杉下さんに招かれる
まさか!?まさかまさか!?
『被害者の女性役お願いします』
キターーーーーーーーーーー!!!
『仰せのままに』
伊『あ?』
なんだよそれ、とダーリンが睨んでるがそんなことお構いなしに演技?に没頭する
杉『被害者の女性は犯人をまず、誘惑します』
『え』
ここは伊丹刑事犯人役を、と嫌々協力させられる伊丹さんにとりあえず誘惑っぽくウィンクをした
伊『…』
あ、照れとる(ノ´∀`*)きょはぁーー!
杉『誘惑にのせられた犯人は迷わず被害者を抱き締める』
伊『あの、これ必要ですか!?』
私を軽く抱き寄せるが恥ずかしいのか慌てる伊丹さん
可愛い、くそ可愛いうちの旦那
杉『そしてその時!犯人は彼女になにか酷いことを言ってしまったのです、そして彼女は咄嗟に胸ポケットのボールペンで犯人の首筋に刺しました』
『え、えーい』
伊『ぐ、ぐぁー』
やっぱなんだこれ、とお互い見つめあった
杉『犯人はとっさに抵抗しようとこの武器の場所まで走り角で追い詰められそうになり咄嗟に横にある殺傷能力の低いこの凶器を投げたんです』
『なるほど…でも、男性なんでしたら力で勝てるんじゃ』
杉『僕は誘惑された犯人とは言いましたが男性とは一言も言っていませんよ、そして殺すつもりなんてなかったんですよ』
芹『…え?』
杉『その犯人は…あなたですよ○○さん』
『え!』
それは、みるからに女性らしく華奢な被害者の知人だった
『まさか…』
たまに相棒でよくあるけど…
いわゆる同性愛者だった
女性『……』
黙ったままの女性は首筋を見せるように髪の毛をたくしあげた
そこにはボールペンの刺さった痕が残っていた
女性『バレるなんて、思ってなかったわ』
悲しそうに微笑む彼女は手錠を催促した
『(同性愛者の末路ってだいたいこんなんばっかだなぁ…)』
なにがいけないというのか…
大河内さんのこともそうだしね
女性『私にとって彼女は唯一の理解者だった、でも彼女を怒らせてしまったわ』
『一体何を言ったんです?ボールペンで刺して殺したくなるようなほどのこと?』
女性『簡単なことよ…嫉妬させたの』
『…』
女性『私たちみたいな特殊な恋愛してるといつ相手が離れるか怖くて仕方ない、いつ裏切られるかわからない…ただ軽い気持ちで彼女を妬かせたかっただけなのに…』
『…』
女性『ただ愛を確かめたかっただけなのに…』
わからなくもない
三『行きましょう』
伊『…あ、今日遅くなるかもしんねぇからまた連絡するわ』
『うん』
妬かせる…か
『一応晩御飯準備したけどこのタイミングで芹沢たちと飲んでくる〜なんて』
タイミングがなぁもう!
でもそんなとこも可愛いけどな!!
『ヤキモチ妬かせたいかぁ…』
てか特命入ってよかった〜!
杉下さんは名推理だしカイト君は成宮君だし←
紅茶美味しいし課長可愛いし大木さん小松さんも可愛いしハッピーーーーー!!!\(^o^)/
ただしいていうなら頭よくてついてけそうにない…カイト君も杉下さんとコンビ組めてるけど私ってば何したらいいのやら…
『お役にたちたいのに…はぁ』
1人この家でぽつんと心の会話をしてるとむなしい
はやく仕事に行きたい、寂しい
『…はやく帰ってこないかなぁ』
恵まれすぎてちょっとのことじゃ動じなくなってしまった
もしかしてあの犯人の女性もそうで…
『で、でも私は止めとこ!』
そりゃ憲一さんの嫉妬シーンとか最高だけどそういうあざとい計算は好きじゃないと思われ
『暇〜!暇だよ〜!』