悪魔狩人達の共同生活

□兄弟、巡りゆく存在
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「という訳で日本に行ってくる。」

「どういう訳だ。説明なんもしてねえぞ。」
唐突に日本に行くというバージルに初代が突っ込む。

「日本の文化を学んでくる。噂では北海道は住民の半分は熊でもう半分は蟹らしいのだが。」

「いや、それ、いろいろ間違ってる気が・・・」

どうやら大体間違っている知識を持ってしまったらしい。(詳しくは『二代目サンタがやってくる』より。)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ここが日本か。」

何だかんだで日本は、東京に訪れた鬼いちゃん。

ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…!!

「・・・どういう事だ?」
本人は全く気付いていないが、現在のバージルの格好は、普段着ているあの青コート(羽織?)のままである。それだけでも目立つのに、更にはバージル自身の非凡な容姿もあって、

「ちょ、何あのイケメン!」

「なんか人外の美しさが見えるわ・・・」
などと言ったように女性達の視線を釘付けにしているバージルだが、

「ふん、くだらん。」
一蹴して一路、北海道へ向かった。

ちなみに、
「うわぁぁぁ!!バージル!あいつどこ行ったんだよ!?なぁ、教えろよ初代!教えねえとテムペスト使うz『Catch this!!』グハアッ!?」

「ふう、やっと静かになった。サンキューなネロ。」

「おうよ。どうせバージ、いや、親父から口止めされてんだろ?」

「ああ。それにしてもあんなに暴れるとは・・・」

「正直驚いた。やっぱり兄弟がいねえと寂しいもんなんだな。」

「兄弟がいないと・・・・・・か。」

「どうした初代?」
悲しそうな表情を見せた初代にネロが問う。

「いや、何でもねえ。」

「・・・・・・そうか。」

ネロが去ったあと、
「あの時俺は、バージルを・・・この手で・・・」
蘇るのは、マレット島での記憶。

そんな初代の悲しみを表すかのように外では雨が降ってきた・・・
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