悪魔狩人の幻想入り

□MISSION6 悪魔狩人の女
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「ふう、久しぶりの我が家だな。」

「そんなことより、借金取りに占領されてないかが心配だがな。」

「そんときゃ、そんときで・・・な?」

アレンは不敵な笑みを浮かべ背中のアラストルに目をやる。

「・・・・・・やり過ぎるなよ?」
ヴァイスはため息をついて先に行く。

そして、
「着いたぜ。」

「先に行くか?」

「ああ。」

バンッ!!

「・・・誰もいねえのか?」カチッ

「?「ドガァン!!」うおおっ!?」

「アレン!?」

驚くヴァイスが中に入ると、

「・・・・・・そこにいるんだろ?出てこい。」

ヴァイスが誰もいない空間にに声をかける。すると、

「・・・なんでわかったのかしら?試作型とはいえ光学迷彩を作動させてたんだけど。」

事務所の机の上に座っている女が現れた。

「勘だ。」
ヴァイスは当然の如く伝える。

「あぁそう。ところであいつは?」
女は呆れたように言葉を返す。

「わかってて言ってんのかこの野郎。」

女がそこまで言ったところでアレンが血まみれの姿で事務所に入ってくる。

「あら?まだ生きてたの?さすがは悪魔ね。」

「入口に地雷(クレイモア)仕掛ける奴なんざお前ぐらいだぜカリーナ。」

「何言ってんの、武器のチューニングとかしてあげてるだけありがたく思いなさい。あ、ヴァイス、」

「何だ?」

「今度一緒に食事にでも行かない?こんなやつ置いて。」

「・・・いや、他所で食事をするのはあまり好みではないんだ。すまない。」

「・・・そう。それと、あなたの旧家から見つかった設計図の銃が出来上がったわ。」

「・・・どんな銃なんだ?」

「正直言って人間のものとは思えないわね、詳しいことは私の仕事場で話すわ。時間があるときにでも来て頂戴。」

「わかった。」

「ところで、二人して三週間も何してたの?」

「三週間?」
アレンは三週間という時間に疑問を抱くが、ふと、妖怪の賢者の言葉を思い出す。

(そういやこの世界と幻想郷では時間の流れが違うんだっけか・・・・・・)
「どうしたの?」

「いや、どんくらい遠くまで行ってたのかなってな。」

「あっそ。とりあえず、借金速く返しなさい。じゃあヴァイス、仕事場で待ってるわね。」

「明日にでも行こう。」

「チッ、忘れるわけないか・・・」

「あら、追加の鉛玉が欲しいの?」

「いや、遠慮しとくぜ。キスの一つぐらいならありがたく受け取るぜ?」

事務所にまた銃声が響いた。
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