悪魔狩人の幻想入り
□Mission5 終結、紅霧異変
1ページ/20ページ
「・・・私とここを出ませんか?」
「・・・え?」
まあ、驚くのも無理はないだろう。
「この地下室から外に出たいのでしょう?なら、ちゃんとお嬢様に伝えるべきです。」
「でも、お姉さまに迷惑が・・・」
「己の気持ちを伝えるのに迷惑なんてものは有りません。」
「・・・そういうものなのかな?私にはわからないや。」
なんとか乗り気になったか・・・?
「ついでに館も見て回りましょうか?この館についてもほとんど知らないのでしょう?色々と面白いものも見れますよ?」
「面白いもの・・・?」
やっぱり好奇心旺盛らしい。495年も幽閉されていたんだ、無理もない。
そろそろ頃合か?
「じゃあ行きましょうか?」
「・・・うんっ!」
俺達は地下室から出た。
しかし、俺は甘く見てたのだ。
彼女の『悪い癖』を。
そして知らなかったのだ。
今日が『紅い満月』の出る日だということを・・・