悪魔狩人の幻想入り
□Mission2 紅の館に眠るもの
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あの後かなり驚いたが、あの名無しの姉ちゃんは十六夜咲夜という名前をもらってこの紅魔館のメイド長をしているらしい。
「話が逸れてしまったわね、何であなたはここに侵入したのかしら?」
「俺は今回の依頼人を探しに来た。」
こういう時は依頼人の名前を上げないようにしている。
「それは私のことではなくて?」
「うおっ!?」
「八雲 紫・・・!」
噂をすれば、依頼人の登場だ。
ん?なんかレミリア怒ってね?
「話なら後にしなさい、いまはこっちに用があるの。はあい、アレン、ここでの生活はどうかしら?」
「スリル満点の素晴らしいところじゃねえか。」
多少の皮肉を込めて言う。
「そう、それは良かったわ。」
・・・全く効果なしと。
「ヴァイスの件はどうなった?」
「それは後数日中にやりますわ。」
「・・・お前は悪魔なのか?」
「それはどういうことかしら?」
「なら、なぜ俺がスパーダの血族だとわかった?」
「それは私の『境界を操る程度の能力』によるものですわ。」
「境界?」
「そう。世の中には数多の境界が存在しますわ。それこそ『悪魔と人間の境界』なんて物もね。」
「っ・・・!!」
こいつは俺のことをどこまで知ってやがる・・・!?
「そう言う事ですわ。では、」
「おい、まて!・・・チッ、逃げられたか。」
さあ、こっからどうするかな?くそっ、うまいことはぐらかされた。
「相変わらず胡散臭いわね。アレン、といったかしら?あなた、
此処で執事をやってみない?」
「え?いいのか?」
「ええ、パチェに勝つレベルの実力を持ってるみたいだし構わないわ。但し、ちゃんと仕事はしてもらうし、言葉使いとかも咲夜に叩き込ませるからそのつもりでね。」
「・・・上等だ!」
なんとかこの先はどうにかなりそうだ。
でも、この先にある出会いを俺はまだしらない。