悪魔狩人の幻想入り

□Mission2 紅の館に眠るもの
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そんなこんなで、小悪魔と談笑していたんだが、

「あら?あなたがここに来た侵入者?」

「あ・・・」

自分が侵入者だと言うことを忘れてたぜ。

「パ、パチュリー様!この人は・・・」

「言わなくてもいいわこあ。『日符 アグニシャイン』」

「ちょっ!待てっ!!俺は何も・・・くそっ!」

話を聞く耳もねえのか!?・・・やべえ!

「うぐあっ!?」

避ける場所をふさがれたか。くそっ、熱いなこの弾。

「くそっ!こうなったら!」

空中姿勢をとりつつ、ルーインとデザイアをたてに連結する。

「恨んでくれるなよ。目標を狙い打つっ!!」

ビシューン!!

「っ!?」

まさか回避されるとは・・・

「やはり、あなた空を飛べない上に弾幕を張れないのね。」

ほんの一回の回避等の行動だけで、こちらの事情を知られちまった。

「何でそんなに頭いいのにこの事情を察してくれないんだよ!」

「早く立ち去りなさい、『月符 サイレントセレナ』」
またも迫り来る弾幕。

ここで俺の考えた対処法は2つである。
1、弾幕を裁いて相手のスタミナ切れを待つ。
2、エルドラド達を使って短期決戦を挑むか。

どっちを取るかな・・・

「形振り構っちゃいらんねえなこりゃあ。」

そういい、俺はエルドラド達を後ろに向ける。

「いっけええええっ!!」
エルドラド達を放ち、その推進力でパチュリーに突っ込む。
(殺すわけにはいかないが、大丈夫か?)

「むきゅっ!?」

ガツンッ!!!

フォースエッジの腹でパチュリーを強打する。

「む、むきゅ〜・・・」

落ちていくパチュリーを抱き止め息を確かめる。

「うまくいったみたいだな、でももう魔力がほとんどねえや。だから照射型は好きになれねえんだよな。さてと、さっさとここから・・」

「出ようだなんて言わせませんよ。」

チャキッ・・・首筋には銀のナイフ。後ろには銀髪のメイドがいた。

「・・・おっと、今度はあんたが話相手になってくれんのか?」

「話?それは物理的な話なのかしら?」

「さあ・・・なんのことだ・・・?」

「さっさと投降しなさい。殺しはしないから。」

「はあ、参った。降参だ。」

こうして俺は確保された。

(なんか見覚えあるんだよなあ、このメイド・・・)
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