リクエスト小説

□Hey baby!
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「ナーツさんっ!」

聞くだけで嫌気がさすスティングの浮かれた声

きっと口元は斜めに歪んでいるだろう。


「うー、っスティングらぁ、!」


そして舌ったらずに名前を呼ぶ幼児はナツ。
身長はスティングの腰までもなく、きっと扉のドアノブも背伸びをしなければ届かないだろう。
そんな姿を見て息を荒くするスティングは自称変態。



「ナツさんナツさんっここ、ここにちゅってしてー!」


ここ、と指を指して示しているのはスティングの頬。

ナツに目線を合わせるように中腰になる。
その仕草を全否定するかのように眉を歪ませて冷たい視線を送るナツの顔はとても冷めていた。


「やぁ!ぜったいやだああ!」


あっかんべ!と舌を出して反抗するナツにスティングは更にデレデレと鼻の下を伸ばす。


ぐっとナツの脇腹を掴んで抱き上げればスティングは勝ち組である。


「んー!ナツさんいい匂い!」

「ああも!やらやらやらぁ!」


足をバタバタさせおりようと試みるも、力が強過ぎて腕から抜けることは不可能
ナツの機嫌を損ねるだけだった。


「スティングなんかだいっきらいらぁあ!」


「あ!もうナツさんったら、」


ちゅ、と自らナツに唇を寄せ口付けた瞬間、ナツが大声を上げ泣いてしまった。


「げ、」


そんなにか!!と叫んでしまいそうになるのを押し留めて、俺はただただナツさんをあやす。


「うあぁあん!ひ!うぅひっく!あああぅ!」


「あーよしよしごめんねナツさん!もーしないから安心してーー」


懸命に頭を撫でたりたかいたかいをしたりしても一向に泣きやまない。


どうしよう、どうすればいいの俺!!
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