リクエスト小説

□Don't strain yourself!
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その日の前日、ナツはグレイとハッピーとルーシィで海でのクエストに行っていた。

馬鹿みたいにはしゃぐナツを放っておき、グレイはちゃっちゃと標的を倒していく



「おいグレイ見ろよ!すげー綺麗だ早く泳ごうぜ!!」



そう言ってナツは冷たい海の中、バシャバシャと元気よく泳いでいた。




のが、原因だろう。



生憎いくら外気が寒くても、グレイは寒いのも海も平気だから勿論誘いに乗り、敵を倒してナツと共に泳いでいた。
冷たくて到底無理よ!と海岸の方から聞こえてくるルーシィの声はどんどん小さくなっていった。



「よっしゃグレイルーシィのいる海岸までどっちが先につけるか競争だ!」



「望むところだ」



両方負けず嫌いなのは承知の上、しかし春の海を泳いでいる馬鹿なやからはいなかった。




「よっしゃ!!勝ったぜ!!」



満面の笑みを浮かべて笑うナツと眉を下げてどんよりするグレイ
子供地味た遊びに呆れるルーシィとハッピー。



でも、これがやっぱりいけなかったとナツは自分で気付いた。





**
「あ゛ー…だりぃ.っくしょん!」



朝起きたナツは鼻を真っ赤にしていて目が薄ら充血していた。
薄着をしていた所為か、鳥肌も立っていた。



「まじかよ...」


流石に15年以上生きていれば、こんな熱さを感じたことも少ないとはいえ、覚えのある感覚だ。

ナツは眉を一気に下げて、溜め息を吐いた。



「やっぱり、昨日のかよ...」



そうぼそぼそ呟きながらも、クエストに行く準備を始め出した。
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