リクエスト小説
□Don't strain yourself!
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その日の前日、ナツはグレイとハッピーとルーシィで海でのクエストに行っていた。
馬鹿みたいにはしゃぐナツを放っておき、グレイはちゃっちゃと標的を倒していく
「おいグレイ見ろよ!すげー綺麗だ早く泳ごうぜ!!」
そう言ってナツは冷たい海の中、バシャバシャと元気よく泳いでいた。
のが、原因だろう。
生憎いくら外気が寒くても、グレイは寒いのも海も平気だから勿論誘いに乗り、敵を倒してナツと共に泳いでいた。
冷たくて到底無理よ!と海岸の方から聞こえてくるルーシィの声はどんどん小さくなっていった。
「よっしゃグレイルーシィのいる海岸までどっちが先につけるか競争だ!」
「望むところだ」
両方負けず嫌いなのは承知の上、しかし春の海を泳いでいる馬鹿なやからはいなかった。
「よっしゃ!!勝ったぜ!!」
満面の笑みを浮かべて笑うナツと眉を下げてどんよりするグレイ
子供地味た遊びに呆れるルーシィとハッピー。
でも、これがやっぱりいけなかったとナツは自分で気付いた。
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「あ゛ー…だりぃ.っくしょん!」
朝起きたナツは鼻を真っ赤にしていて目が薄ら充血していた。
薄着をしていた所為か、鳥肌も立っていた。
「まじかよ...」
流石に15年以上生きていれば、こんな熱さを感じたことも少ないとはいえ、覚えのある感覚だ。
ナツは眉を一気に下げて、溜め息を吐いた。
「やっぱり、昨日のかよ...」
そうぼそぼそ呟きながらも、クエストに行く準備を始め出した。